「世界でたった一つの音」を守るJ-POWERグループの取り組み
豊かな森林を守り育てる
日本一の森林県、高知の森
高知県は、県土の約84%が森林に覆われています。しかし、木材価格の低迷や、林業就業者の高齢化や過疎化などによって、林業経営が困難となり間伐などの手入れが行き届かない状況になっています。その結果、水源かん養機能の低下や土壌の流出が起こり、森だけではなく川や海への生態系への影響も懸念されています。
この森林を守るため、高知県は環境先進企業と地域とが協働して、「森林の再生」と「交流の促進」を柱とした取り組みを行うことで、手入れの行き届かない森林を再生する「協働の森づくり事業」を進めています。
豊かな森林を保護・育成するための取り組み
水を貯える「緑のダム」の再生と環境教育
J-POWERは高知県、馬路村と「協働の森づくり事業『やなせ水源の森』パートナーズ協定(2006年7月)」を、また同様に高知県、安田町、一般社団法人高知県森林整備公社と「協働の森づくり事業『清流安田川を育む森』パートナーズ協定(2008年6月)」を締結し、魚梁瀬ダム周辺の森林を保護・育成する活動を続けています。
協定森林内の間伐や植樹活動を地域住民の方と行うとともに、次世代を担う子供たちには、森林の役割や森で生まれた水が発電に利用されていることなどを学んでもらうため、発電所見学会等も行い、環境とエネルギーの調和について学ぶ機会を提供しています。
また、林野庁の「協定締結による国民参加の森林づくり」制度を活用し、安芸森林管理署との間で「社会貢献の森における森林整備などの活動に関する協定書(2018年3月)」を締結し、安田川・奈半利川流域における国有林整備を進めています。
取り組み事例
CO2吸収源の確保
高知の森林をCO2吸収源として再生。地球環境保全に貢献します。
水を貯える
安田川・奈半利川の清流保全につながる水資源の貯留に寄与します。
間伐作業
成長に伴って密集した森林の樹を一部伐採し、地表に光が届く事で樹の下に草や樹が生え、山崩れを防いだり、水を蓄えたりする森林の働きを高めます。
植樹活動
ケヤキ、イロハモミジ、ヤマザクラなど、年1回、合計 200 本程度を植栽。魚梁瀬ダム周辺に広葉樹を植樹する事により、秋の紅葉など地域の方々にも親しまれる景観づくりに取り組んでいます。
次世代の教育
次世代を担う子どもたちに、森林の役割や森で育まれた水が発電に利用されていることなどを学んでもらうため、間伐体験や設備見学を実施しています
フォトギャラリー
関係者の声
地域の方と取り組む環境保全
高知電力所 所長
近間 邦晴
高知電力所で働くJ-POWERグループ従業員には、この活動へ参加することにより、間伐後の森林への光の入り方の違いを実感してもらいたいです。
森林整備により山の状態が良くなれば、雨が降った時にも土砂の流出が減り、川の水も綺麗になります。
山の保水力が高まれば水量が安定するといった山と川の繋がりを知ってもらいたいと思います。また、地域の方々との交流を通して、地域の一員であること、一緒に作業することの楽しさも感じてもらいたいです。
これからも地域の一員として地域の人々から信頼され、親しまれ、常に期待される組織を目指してまいります。