「世界でたった一つの音」を守るJ-POWERグループの取り組み

アカモノを守る

鬼首
イヌワシ

鬼首地熱発電所周辺に
生育する重要植物アカモノ

アカモノは、ツツジ科の常緑小低木で、赤い実がなる事から「アカモモ(赤桃)」と呼ばれ、これが訛って「アカモノ」と名付けられた植物です。

J-POWERグループは鬼首地熱発電所の設備更新を実施する際に、周辺において動植物・生態系への調査を行いました。

蘚苔植物のヒメミズゴケ、シダ植物のマンネンスギ、種子植物のショウジョウバカマ等の植物や、上位性注目種のクマタカ、典型性注目種のヒガラ等の生物とあわせて、「アカモノ」を保全対象といたしました。

アカモノを守るための取り組み

移植したアカモノの結実

奥只見・大鳥発電所

鬼首地熱発電所は、1975年に営業運転を開始して以来、40年以上もの間、電力の安定供給に貢献してきました。長きにわたる運転の結果、設備の経年劣化は著しく、今後も安定した電気を供給していくためには、地熱発電設備の高経年化対策が必要な状況となり、地熱発電設備の更新を実施しました。

発電設備の計画・設計段階で、環境影響評価における調査結果を踏まえ、周辺の動植物・生態系への影響に配慮した環境保全措置を講じ、また、運転開始後も周辺に生息・生育する希少種をはじめとした動植物およびその生息・生育地の保全に努めています。

さらに工事に伴い移植した重要な植物(アカモノ、サラサドウダン、ウラジロヨウラク、ギンラン)について、移植 3 年後の生育状況の確認を実施し、アカモノの結実や、サラサドウダン、ウラジロヨウラクについては、概ね良好に生育していることを確認しました。

取り組み事例

01

生態調査の実施

発電所周辺に生息する植物の生育環境を7年にわたり調査しました。

02

専門家との協力

専門家の助言を受け、事業の実施による影響を受けない適地に移植を実施しました。

03

長期に及ぶ観察

移植した植物の活着が確認されるまで、5年にわたり適切に維持管理しました。

関係者の声

戸﨑 敏博氏

環境への影響を
最小限度になることを目指して

鬼首地熱発電所 所長代理
戸﨑 敏博

私たちは、更新工事着工前より発電所周辺の希少植物や動物の状態を観察・記録・報告しております。

そして、現在は、環境への影響を最小限度になることを目指して日々活動しています。また、厳しい自然環境からの影響に、日々悩みながら事業活動の維持に努めています。

今後も、地域環境との共生に務めていきたいと考えております。

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