2023年
プレスリリース
足寄発電所1号機が営業運転を開始しました
~運転開始60年を経過した水力発電所の一括更新工事が完了~
2023年3月22日
電源開発株式会社
電源開発株式会社(以下「Jパワー」、本社:東京都中央区、代表取締役社長 社長執行役員:渡部 肇史)は、2021年6月より足寄発電所(北海道足寄郡足寄町)1号機の主要設備の一括更新工事を実施してきましたが、このたび各種試験・検査を終了し、2023年3月21日より営業運転を開始しました。
足寄発電所は、1955年の運転開始から60年以上が経過しているため、設備信頼度の向上と合理化・省力化を目的として、水車及び発電機等の主要設備の一括更新工事を2019年より行ってきました。工事では、最新の解析・設計技術を用いた水車ランナ羽根形状の改良などにより、1号機の出力が1,150kW増加し、21,150 kWとなりました。
2号機についても水車及び発電機等の主要設備の一括更新工事が完了(2021年2月19日営業運転開始)※1しており、1・2号機を合計した設備出力は42,300kWとなりました。現在、足寄発電所が接続されている電力系統は空容量がないため既設容量40,000kWを超える出力を送電することはできませんが、将来的にはノンファーム型接続※2により最大42,300kWの出力を送電できるようにする計画です。
Jパワーグループは、これまでの全国各地における水力発電所開発・運営の経験と実績を踏まえ、2021年2月に公表したJ-POWER "BLUE MISSION 2050"で掲げたカーボンニュートラルの実現に向け、水力発電をはじめとした再生可能エネルギー事業の持続的な開発と安定運転に努めていきます。
回転子吊り込みの様子(2022年12月)
発電所内部(手前が1号機、奥が2号機)
- 2021年3月1日公表:足寄発電所2号機 一括更新工事の完了と運転開始について
- 電力系統の送変電設備は常に最大容量を使っているわけではありません。送変電設備の容量が空いている時の空容量を活用し、増出力分(2,300kW)を出力するのがノンファーム型接続であり、送変電設備の最大容量を超える場合は出力が抑制されます。足寄発電所は40,000kWの送変電設備容量は確保しているため、増出力分(2,300kW)のみノンファーム型接続となります。
足寄発電所 概要
【基本情報】
所在地 | 北海道足寄郡足寄町 |
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設備出力 | 1号機:21,150 kW 2号機:21,150 kW |
認可出力 | 40,000kW |
最大使用水量 | 56.0m2/s |
ダム | 活込ダム(堤長185.0m、高さ34m) |
運転開始 | 1955年10月 |
【位置図】
以上