発電所の安全対策に関する評価

シビアアクシデント対策とは

原子力発電所の安全確保の考え方は「深層防護」を基本としています。「深層防護」とは、何重にも安全対策がなされていることを意味します。原子力発電所ではこの考え方に基づいて、トラブルの未然防止を第一の目標として「人間はミスを犯す」「機械は故障する」ことを前提に、人間の誤操作や機械の誤動作があっても安全が確保され、仮にトラブルが発生しても、影響を最小限に止めることを目指しています。シビアアクシデント対策は、深層防護レベル4に対する対策に相当します。

国際原子力機関(IAEA)では深層防護レベルを以下のように言っています。

レベル1: 異常運転と不具合の防止
レベル2: 異常運転の制御と不具合の検知
レベル3: 設計基準内に事故を制御
レベル4: 事故進展の防止およびシビアアクシデントの影響の緩和を含む過酷なプラント状態の制御
レベル5: 放射性物質の大規模な放出による放射線影響の緩和

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