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シュルンベルジェ社とCO2EORを通じた石炭ガス化+CCUS事業化に向けた検討を開始します
~J-POWER "BLUE MISSION 2050"が目指すカーボンニュートラルと水素社会の実現に向けて〜

2021年8月3日
電源開発株式会社

今般、当社は世界最大のオイルフィールドサービス会社であるシュルンベルジェ社と共同で、当社の石炭ガス化およびCO2分離・回収技術と同社が持つCO2EOR※1技術を組み合わせ、海外において水素製造とCCUSの一貫プロセス(CO2回収~有効利用~貯留)を実現するプラント事業化に向けた検討を開始しました。

これは、当社が取り組んでいるJ-POWER "BLUE MISSION 2050" (2021年2月26日お知らせ済み。以下、BM2050とする) の目標である、カーボンニュートラルと水素社会の実現に向けたアクションプランの一環としての取り組みです。

対象事業領域 分担

シュルンベルジェ社はEOR技術に関し豊富な経験を有しており、 過去世界中の多くのプロジェクトに⾼度で多様な技術サービスを提供しています。当社は世界中の堆積盆や貯留層の公開データをもとに、シュルンベルジェ社が開発したスマートデジタルシステムを用い、EOR用途での潜在的なCO2需要調査を実施しました。ここに、当社がこれまでEAGLEプロジェクト(2002~2013)と大崎クールジェンプロジェクト(2016~)を通じて長年にわたり技術開発してきた石炭ガス化による水素製造、発電およびCO2分離・回収の技術を組み合わせることで、CO2フリー水素の製造および発電とCO2を資源とした原油増産を同時に達成することが可能となります。

また、最終的な事業化に際しては油田所有者との共同検討が必須となることから、当社は本年2月に開催されたSPE※2 Virtual Work Shopに参加し、当社の持つ石炭ガス化技術を用いたCCUS事業に関する取り組みや、今後のCO2フリー水素エネルギー事業の展望を紹介するなど、広く石油ガス業界に当社の取り組みを紹介する活動も進めています。

今後も当社はBM2050で掲げたアクションプランに沿って、これまで培ってきた石炭ガス化およびCO2分離・回収技術と、CCUS技術を組み合わせたCO2フリー水素を軸とした事業化に向けた取り組みをグローバルに展開し、世界のエネルギーの安定供給と脱炭素化に貢献します。

  1. EOR = Enhanced Oil Recoveryの略。原油増進回収法。自噴しない油田から、通常のガス圧入法や水攻法で得られるより高い置換効率を目的とした原油の採収法。CO2EORとは炭酸ガス(CO2)圧入によるEORのこと。
  2. SPE = Society of Petroleum Engineersの略。石油・ガス資源に関連する技術や知見、開発などに関する様々な情報を共有するための国際的なコミュニティ。

以上

添付書類

本文(PDF:617KB)

【参考資料】シュルンベルジェ社とのCO2EORを通じた 石炭ガス化+CCUS事業化検討について(PDF:2.95MB)

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