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電力卸供給事業(IPP事業)の共同事業化について
電源開発株式会社(社長:中垣喜彦、以下「J-POWER」)は、太平洋セメント株式会社(社長:鮫島章男、以下「太平洋」)が所有する現在運転中の糸魚川発電所(新潟県糸魚川市)と平成17年4月より運転開始予定である土佐発電所(高知県高知市)による電力卸供給事業(IPP事業)の共同事業化について検討してまいりましたが、今般、太平洋と協議が整い、今月18日に共同事業化協定を締結いたしました。
本件の共同事業化につきましては、太平洋が財務構造の改善・経営基盤の強化を図るべく投資・事業全般の見直しを行なう中で、太平洋よりJ-POWERに対し提案がなされたものです。
J-POWERとしては、
(1)本事業が一般電気事業者への卸電気事業であり、安定した収益性が見込まれること
(2)両発電所とも石炭火力であり、J-POWERが最も知見を発揮できる事業であること
(3)民営化を控える中、新たな事業分野を積極的に切り拓く必要があること
等を総合的に勘案した結果、本件共同事業化への参画を決定したものです。
なお、これによりJ-POWERが係るIPP事業は3発電所、総出力52万kWとなります。
糸魚川IPP事業
会社名 |
糸魚川発電株式会社 |
共同事業開始年月 |
平成15年4月 |
資本金と構成 |
20億円(出資比率:J-POWER80%、太平洋20%) |
電力卸契約先 |
東北電力株式会社 |
運転開始年月 |
平成13年7月 |
本店及び発電所所在地 |
新潟県糸魚川市 |
発電設備 |
石炭焚汽力発電設備(ボイラ形式:循環流動層型) |
契約最大電力 |
134,000kW |
年間利用率 |
40% |
契約供給期間 |
運転開始から15年間 |
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土佐IPP事業<
会社名 |
土佐発電株式会社(予定) |
共同事業開始年月 |
平成17年4月 |
資本金と構成 |
55億円(予定)(出資比率:J-POWER80%、太平洋20%) |
電力卸契約先 |
四国電力株式会社 |
発電所所在地 |
高知県高知市 |
発電設備 |
石炭焚汽力発電設備(ボイラ形式:循環流動層型) |
契約最大電力 |
150,000kW |
年間利用率 |
70% |
契約供給期間 |
運転開始から15年間 |
今後のスケジュール |
(平成15年1月 土木準備工事開始)
平成15年6月 事業会社設立(太平洋)
平成17年3月 設備完工後、事業会社へ資本参加(J-POWER)
平成17年4月 営業運転開始 |
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※IPP(Independent Power Producer)とは
独立系発電事業者。日本では平成7年に、発電部門への新規参入拡大を目的とした電気事業法の改正により、電力会社以外の一般企業でも、IPPとして一般電気事業者(10電力会社)へ電力の卸供給が行えるようになった。
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