|
小国地熱発電所計画の撤退について
当社は小国地熱発電所の建設に向けて諸準備を実施してまいりましたが、この度、この計画から撤退せざるを得ないとの決定に至りました。
本計画につきましては、熊本県からの開発要請を受けて、当社が昭和58年より開発調査に着手し、環境調査を経て、平成9年7月に電源開発調整審議会に付議され国の電源開発基本計画に組み入れられたものであります。
本計画については、熊本県をはじめ関係自治体、地元関係者の皆様のご理解、ご協力をいただきながら、事業用地の取得に向けて、電源開発調整審議会付議以降4年半に亘り立地交渉を行ってまいりました
この結果、大半の地権者から理解を得たものの、本計画の事業用地の核となる発電所本体用地の土地所有者の一部の方について理解を得ることができず、未だ解決の糸口さえ見出せない状況にあります。
当社としては、これ以上交渉に時間を費やしても解決の望みは薄く、また、解決の遅れは、発電規模の小さい本計画の経済性にも問題を生じるため、本計画の推進を断念し、撤退せざるを得ないとの結論に至りました。
なお、これに伴い、本日、関係自治体である熊本県、大分県、小国町、九重町に対して、本計画の撤退についての文書を出状してまいりました。
これまで本計画推進にあたり、ご理解ご協力をいただきました関係自治体、地元関係者の皆様には感謝申し上げますとともに、かかる結論にいたりましたことにつきまして、何卒ご理解を賜りたいと存じます。
小国地熱発電計画について
1.計画概要
発電所名称 |
小国地熱発電所 |
計画地点 |
熊本県阿蘇郡小国町大字西里字耳切 |
最大出力 |
2万kW |
事業費 |
約170億円 |
設備概要 |
(1) |
地熱井 |
・ |
生産井 6本 |
・ |
還元井 5本 |
(2) |
蒸気タービン形式 |
・ |
ダブルフラッシュ |
|
事業用地 |
(1) |
小国町西里岳ノ湯地区 |
|
発電所、生産基地、配管等;約165千m2 |
(2) |
小国町北里地区 |
|
生産基地、還元基地、配管等;約36千m2 |
(3) |
九重町菅原地区 |
|
還元基地、配管等;約21千m2 |
|
工事工程
(平成13年度供給計画) |
平成13年10月 発電所本体工事着工
平成15年04月 運転開始 |
|
2.主な経緯
昭和58年12月 |
: |
当社がボーリング調査に着手 |
平成07年04月 |
: |
環境調査開始 |
平成09年02月 |
: |
環境影響調査書提出・建設申入
(熊本県、小国町、大分県、九重町) |
平成09年07月 |
: |
第135回電源開発調整審議会付議 |
|