仁賀保高原風力発電所の運転開始について
平成13年12月10日
電源開発株式会社
仁賀保高原風力発電(株)(代表取締役;島田寛治電源開発(株)新事業部長、株主;電源開発(株)/オリックス(株)/(株)エコ・マテリアル/協和石油(株))が、昨年9月より建設を進めてまいりました仁賀保高原風力発電所が、本日12月10日に運転を開始しました。
本発電所の出力24,750kWは、国内有数の規模となり、発生した電力は、全量、東北電力(株)に供給されます。
現在、当社が手掛ける風力発電事業は、3件(本発電所のほか、北海道苫前町30,600kW[運転中]、岩手県葛巻町21,000kW[建設中])、総出力76,350kWとなっております。  本発電所は以下の特色を有しております。
  1. 景勝地での風力発電事業
    鳥海山(国定公園)と日本海を一望できる風光明媚な仁賀保高原に位置していることから、景観面に配慮した風車発電機の配置を行ないました。
  2. 風況シミュレーション技術の適用
    複雑な地形等に起因する風況変化をシミュレーション等により、多面的に解析評価し、より多くの風力エネルギーが得られるよう風車発電機を最適に配置しました。
  3. 大容量風車発電機の採用
    限られた敷地内で経済的により多くの風力エネルギーを引き出すために、商用機としては世界最大級の風車発電機(単機出力 1,650kW)を採用しています。この風車は、当社が中心となって建設した北海道の苫前ウィンビラ発電所で採用している風車と同じです。
1.【設備概要】
発電所名 仁賀保高原風力発電所(所在地:秋田県由利郡仁賀保町)
発電所出力 24,750kW
風車発電機 単機出力 1,650kW ベスタス社(デンマーク)製 15台
年間平均風速 約7.1m/S(60m高)
年間発生電力量 約5,100万kWh(一般家庭約1万5千世帯分)
設備利用率 約23%
総工事費 約50億円
2.【運営・保守体制】
本発電所の運営につきましては、仁賀保高原風力発電(株)の社員である電気主任技術者1名が常駐します。また本発電所の保守につきましては、電源開発(株)のグループ会社である開発電気(株)が受託し対応します。
以上
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