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電源開発(株)グループのEPDC海外炭(株)による世界規模の 石炭電子取引市場への進出について
電源開発(株)グループのEPDC海外炭(株)(社長:瀧 哲哉、本店:中央区日本橋室町)は、この度、石炭の電子取引市場の設立運営を事業とするグローバルコール社(所在地:ロンドン)の設立に当り、資本参加(約6%:約37百万円)致しました。同社は、5月からの取引開始を目指します。
グローバルコール社は、広く石炭ビジネス関係者が参加して取引ができる、インターネットを利用した、世界規模の会員制電子取引市場の設立と運営を目指しております。このため同社は、独自のスタッフにより、独立かつ中立的に運営されます。
グローバルコール社の電子取引市場は、標準品位と標準売買契約による海上貿易取引を、主要業務と位置付けており、その対象となる石炭は、発電用及び一般産業(セメント・製紙等)用の一般炭です。この他、個別の契約条件による取引や、入札、オークション等の取引も行います。
また、実取引に基づく価格動向情報や、石炭関連ニュースの提供も行います。
将来的には、スワップやオプションの取引も視野に入れています。
グローバルコール社は、設立メンバーに世界有数の石炭の売手である資源会社4社と、主要な石炭バイヤーである電力会社4社等から構成されている点が大きな特徴であり、相当の取引数量が期待できます。
当社もアジア有数の一般炭輸入量を誇る企業(2000年度一般炭輸入数量:約13百万トン-国内1位)として、参画を強く要請されたものです。
当社にとって、本事業への資本参加は、
- 石炭調達手法の多様化を推進し、石炭調達の競争力の維持向上に繋がること。
- 電子市場からの調達により、石炭調達業務の迅速化・効率化を図れること。
- 事業として成功する可能性が高く、安定した経営が見込まれること。
等の意義を有すると判断されることから、今般参画することとしたものです。
グローバルコール社のウェブ・サイトは、www.globalcoal.comです。本サイトにアクセスすることにより、同社の標準契約取引のソフトウェアがダウンロードでき、同社と使用約款を締結することにより、同社サービスの利用が可能となります。
グローバルコール社の概要
- 会 社 名:Global Coal Limited
- 設立場所:ロンドン
- 当初払込予定資本:£3,466,183(≒ 606百万円 1ポンド175円で換算)
- 設立メンバー(株主)の紹介
会社名 |
出資比率 |
概要 |
Glencore |
19.5% |
鉱物資源会社、本社:スイス |
Billiton |
19.3% |
鉱物資源会社、本社:英国 |
Rio Tinto |
13.9% |
鉱物資源会社、本社:英国 |
Accel-KKR |
15.0% |
インターネット・ベンチャー・キャピタル、本社:米国 |
Anglo American |
13.9% |
鉱物資源会社、本社:英国 |
EPDC海外炭(株) |
6.1% |
電源開発株式会社の子会社、炭鉱投資と石炭輸入が主要業務 |
Enel |
5.5% |
電力会社、本社:イタリア |
E-On |
3.1% |
電力、化学等総合エネルギー会社、本社;ドイツ |
TXU Europe |
1.0% |
エネルギー会社、テキサス電力の欧州会社、本社:英国 |
Gigajoule |
3.0% |
E-Commerce会社、英国 ※現物出資 |
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(5)事業概要:
- 標準取引:受渡場所
・ニューキャッスル[豪州]
・リチャーズ・ベイ[南アフリカ]
・ブエルト・ボリバール[コロンビア]
・アムステルダム、ロッテルダム、アントワープ[北西ヨーロッパ]
- 個別契約条件取引
- 入札/オークション/リバース・オークション
- その他関連サービス(石炭業界のニュース配信サービス、石炭価格指標の発表等)
- 収入
上記サービスを広く石炭の売り手、買い手に提供し、提供サービスに応じた手数料により収益を確保する。(標準取引の場合は、成立取引につき、売買双方よりトン当り5セント)
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