タイ国タイオイルパワー社(IPP事業会社)への資本参加について
平成13年4月16日
電源開発株式会社
当社は、今般、タイ国石油公社(PTT)の子会社であり、タイ国最大の石油精製会社であるタイオイル社が株式の74%を有するタイオイルパワー社(IPP事業会社)へ資本参加することとしました。
具体的には、タイオイル社が有するタイオイルパワー社株を19%(約34億円≒28.4百万米ドル/1米ドル120円で換算)購入する(3月30日契約締結)こととし、4月中に全額一括払込みます。

タイオイルパワー社は、タイ国チョンブリ県スリラチャ地区において1998年4月より営業運転を行っているガスコージェネレーション設備(出力11.4万キロワット及び蒸気141.5トン/時)を有する現地IPP事業会社であり、
また、同場所において2000年8月より営業運転を行っているガス火力発電設備(出力70万kW)を有するインディペンデントパワー社の株式も56%所有していています。

当社にとって、本事業への資本参加は、
  1. 建設リスクがなく、既に順調に運転されていることから、早期の確実な配当収益が見込まれること。
  2. また、タイオイルパワー社は近々に株式を上場する予定であり、キャピタルゲインを得られる可能性があること。
  3. タイ国石油公社との連携は当社の将来の海外投資事業、特にASEAN地域へのビジネスチャンスを広げることになること。
等の意義を有するものと判断されることから、今般参画することとしたものです。

なお、本事業への参画により、当社の海外でのIPP事業は6件目(運転中2件、建設中2件、計画中2件)となります。また、6件のうち1事業あたりの出資額としては、本事業が最大(約34億円)となります。
2-1.タイオイルパワー社の概要
名 称 タイオイルパワー社(Thai Oil Power Company Limited)
所在地 タイ国バンコク市
資本金 約2,810百万バーツ(約81億円:1バーツ2.9円で換算)
出資比率 タイオイル社(Thai Oil Company Limited) 55%
PTTEP International Limited(PTTの孫孫会社) 26%
当社 19%
※役員は11名とし、当社から2名を任命(非常勤)
事業概要 (1)ガスコージェネレーション設備(出力11.4万キロワット)の所有・運営及び電力・蒸 気の販売
(2)インディペンデントパワー社への出資(56%)
2-2.インディペンデントパワー社の概要
名 称 インディペンデントパワー社
所在地 タイ国バンコク市
資本金 約1,771百万バーツ(約51億円:1バーツ2.9円で換算)
出資比率 タイオイルパワー社(Thai Oil Power Company Limited) 56%
Westinghouse Electric SA(Societe Anonyme) 20%
Unocal Asia Pacific Ventures Company Limited 24%
※役員は7名とし、当社から1名を任命(非常勤)。
事業概要 ガス火力発電設備(出力70万キロワット)の所有・運営及び電力の販売
3-1ガスコージェネレーション設備(出力11.4万キロワット)の概要
地 点 タイ国チョンブリ県スリラチャ地区タイオイル社石油精製所隣接地(バンコクから南東へ60km)
タイプ ガスコンバインドサイクル発電
出 力 11.4万kW及び蒸気141.5トン/時
燃 料 天然ガス《タイ国石油公社との間でガス供給契約を締結》
スキーム BOO方式(Build, Own and Operate方式)
販売先 EGAT(タイ電力公社)  4.1万キロワット
タイオイル社石油精製所内内企業  7.3万キロワット及び蒸気141.5トン/時
事業会社名 タイオイルパワー社
運転保守 タイオイル社
総事業費 約5,581百万バーツ(約156億円)[出資1:借入2]
工 程 1998年4月より、営業運転開始し、現在順調に運転中。
3-2ガス火力発電設備(出力70万キロワット)の概要
地 点 タイ国チョンブリ県スリラチャ地区タイオイル社石油精製所隣接地(バンコクから南東へ60km)
タイプ ガス発電
出 力 70万キロワット
燃 料 天然ガス《タイ国石油公社との間でガス供給契約を締結》
スキーム BOO方式(Build, Own and Operate方式)
販売先 EGAT(タイ電力公社)  70万kW
事業会社名 インディペンデントパワー社
運転保守 インディペンデントパワー社
総事業費 約9,031百万バーツ(約252億円)[出資1:借入4]
工 程 2000年8月より、営業運転を開始し、現在順調に運転中。
以上
Page Top
CLOSE