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NEDO「共同実施等推進基礎調査」の受託について
当社はこのたび、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「平成12年度共同実施等推進基礎調査」の一環として、「ブラジル連邦サンパウロ州初等学校の省エネルギー計画」を受託することになりました。
本件は、NEDOが、将来のわが国の「共同実施(JI)」または「クリーン開発メカニズム(CDM)」に結びつく有望なプロジェクトの発掘およびその実現を目指す日本法人を支援することを目的として調査テーマを公募、採択した45件のFS調査のひとつです。調査期間は来年3月31日までとなっています。
本FS調査が対象とするプロジェクトは以下ようなものです。
概要:
調査対象となるプロジェクトは、ブラジル連邦共和国サンパウロ州の州立初等学校の約半数に当たる3250校を対象に、その建築設備に省エネルギー方策を導入することによって、温室効果ガスの削減を図るとともに、エネルギー消費の経済性を高めようとするものです。省エネルギー方策としては、次のような方策の採用を検討します。
- 白熱電球の蛍光灯への取り替え
- 蛍光灯安定器の電子安定器への取り替え
- 高効率反射板の取りつけ
- タイマー制御・調光システム等の導入
- ポンプ・ファン等へのインバータ制御の導入
サンパウロ州では、連邦政府の推進する国家省エネルギープログラムの一環として、州エネルギー省と教育省とが協力して省エネルギー教育を実施しています。学校での教育・啓蒙活動は、子供達の家庭を経由して、地域社会の省エネルギー意識の高まりに寄与しています。本プロジェクトを省エネルギー教育と組み合わせて実施することにより、プロジェクトの直接的な効果だけでなく、社会全体に対する教育・啓蒙効果を発揮し、また同種のプロジェクトのさきがけとなって同国における省エネルギーの普及に貢献できるものと期待されます。
省エネルギーおよびCO2削減効果:
3250校に省エネルギー方策を実施することによる省エネルギー効果は原油換算29万トン、CO2削減効果は90万トン程度と想定されます。
ブラジル連邦共和国
国の概要
首都 |
ブラジリア(1960年遷都) |
面積 |
851.2万平方キロメートル(日本の約23倍) |
人口 |
1億6,400万人 |
民族構成 |
欧州系55%、混血38%、その他7% |
言語 |
ポルトガル語 |
政体 |
連邦共和制 |
通貨 |
レアル(1米ドル=1.70レアル:1999年5月現在) |
GDP |
7,732億米ドル(1998年) |
一人当たりGDP |
4,800米ドル(1998年) |
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サンパウロ州
州の概要
州都 |
サンパウロ |
面積 |
24.8万平方キロメートル(ほぼ本州と四国を合わせた面積に相当) |
人口 |
3,412万人(1996年) |
主な産業 |
農業:米、ジャガイモ、コーヒー、豆、トマト、パピオカ、
トウモロコシ、牧畜
鉱業:鉄、マンガン |
気候 |
亜熱帯から温帯に属しており、冬季には降雪のある地域もある |
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