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沖縄やんばる海水揚水発電所の実証試験運転開始について
当社が、通産省の委託を受けて沖縄県で実施しております海水揚水発電技術実証試験については、昭和62年度より調査を開始し、平成3年度より実証プラントの建設を進めてきましたが、3月16日、使用前検査に合格し、実証試験運転を開始しました。(発電所名:沖縄やんばる海水揚水発電所)
海水を利用した揚水発電設備は世界で初めてであることから、新技術として、 上部調整池には水密性に優れたゴムシートによる表面遮水方式を、水圧管路には海水に対する耐食性を有し海生生物の付着しにくいFRP(強化プラスチック)管を、ポンプ水車の材料にはオーステナイト系ステンレス鋼を採用しています。
今後、約5年間運転を行い、海水による発電設備への腐食影響、海生生物の付着状況、強風時における上池からの塩分飛散による周辺環境への影響の有無等についてモニタリングを行い、海水揚水発電技術を実証する予定です。
これに伴い、本実証試験の現地実施機関として、平成11年3月16日付をもって、沖縄海水揚水建設所を下記のとおり沖縄海水揚水実証試験所に変更いたします。
記
(1) 機関名 |
沖縄海水揚水実証試験所(本店直轄機関)
(発電所名:沖縄やんばる海水揚水発電所) |
(2) 所在地 |
くにがみぐんくにがみそんあはかわせばる
沖縄県国頭郡国頭村字安波川瀬原1301−1 |
(3) 所掌業務 |
沖縄県における海水揚水発電技術実証試験の実施及び 試験設備の保守・運用に関する事項 |
(4) 所長 |
吉 岡 邦 明 |
<海水揚水実証プラントの概要>
最大出力 |
30,000kW |
有効落差 |
136m |
最大流量 |
26立方メートル/秒 |
調整池の有効貯水量 |
564,000立方メートル |
調整池の利用水深 |
20メートル |
発電運転試験期間 |
平成11年3月〜平成15年度(5年間) |
送電線 |
沖縄やんばる海水揚水発電所〜沖縄電力(株)大保変電所 66kV 総延長18km |
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