国内の森林は、住宅着工戸数の減少や安価な輸入材の影響等から国内産木材の価格と流通量が低位に推移しているため、適正な管理が困難な状況にあり、森林の有する公益的機能の発揮や資源の循環利用も支障が生じております。
今般、未利用となっている国内林地残材等の有効活用、再生可能エネルギーの開発・導入の観点から、国内の林地残材等を発電用燃料として活用することを目的として、木質ペレット(1)を製造する新会社を宮崎県の「森林整備加速化・林業再生事業」の支援を得て、宮崎県森林組合連合会と電源開発(株)との共同で宮崎県小林市に設立することとしました。
電源開発は、石炭火力発電所から排出されるCO2の削減を目的として、バイオマス燃料の石炭との混焼利用について積極的に取り組んでおり、小林市で製造するペレットは、一般社団法人新エネルギー導入促進協議会の「平成21年度林地残材バイオマス石炭混焼発電実証事業(経済産業省補助事業)」に使用します。
(1)木質ペレット:木を粉砕・乾燥・圧縮しペレット状に成型したもの。