タイ国SPPプロジェクト7件の電力販売契約締結について

平成21年11月27日
電源開発株式会社




 Jパワー(電源開発株式会社、社長:北村雅良)は、このたび、タイ国持株会社Gulf JP Co.,Ltd(GJP社) の100%子会社である7事業会社を通じて、タイ国電力公社(EGAT)と25年間の電力販売契約(PPA)を締結いたしました。

 本プロジェクトは、2007年タイ政府がSPPプログラム(※1)に基づき実施したSPP募集に当社が応募し、開発準備を進め、今般PPAの締結に至ったものです。

 7事業会社は、バンコク近郊のサラブリ、チャチョンサオ、ラヨン、パトゥム各県の工業団地内及びその近傍地で、ガスコンバインドサイクル発電所を建設いたします。発電設備出力はリル・コジェネレーション社(RCC)が12万kW、他は11万kWを有します。2010年 第2四半期以降、工事を開始し、2012年9月から2013年9月の間に順次運転開始の予定です。運転開始後、各事業会社は9万kWの電力をEGATへ販売し、また、EGAT以外にも工業団地等の一般顧客向けに、電力(2万〜3万kW)・蒸気・冷却水を供給いたします。燃料は、各事業会社が、タイ国のPTT社(※2)と燃料供給契約を締結し、購入いたします。

 本件によりJパワーが参画する海外発電プロジェクトは7カ国・地域で、運転中24件、建設中4件、計画中9件となります。


【案件の概要】
事業会社名 位置 発電方式 出力 運転開始
SBC サラブリ県 ガス(コンバインドサイクル) 11万kW 2012年9月
ICC 11万kW 同 11月
SAC 11万kW 同 12月
CCC チャチョンサオ県 11万kW 2013年3月
RCC ラヨン県 12万kW 同 4月
PCC パトゥムタニ県 11万kW 同 6月
CHP サラブリ県 11万kW 同 9月

SBC サラブリ B コジェネレーション社   ICC インダストリアル コジェン社
  SAC サラブリ A コジェネレーション社   CCC チャチョンサオコジェネレーション社
  RCC リル コジェネレーション社   PCC パトゥム コジェネレーション社
  CHP コンバインド ヒートアンド パワー社        

(※1)SPP(Small Power Producers)プログラムについて(概要)
  タイ政府が、(1)小規模事業者への奨励を通じ、在来電源の副産物や再生エネルギーを活用してエネルギー利用効率を上げること、(2)石油輸入・使用の削減を図ることを目的として1992年に創設したプログラム。
  仕組み:EGATの募集に対して事業者がプロジェクトを申請し、一定の基準を満たす事業にSPP事業として承認が与えられる。料金などの売電条件は募集時にEGATから提示され、承認を受けた事業者に一様に適用されるもので、競争入札とは異なる。SPP事業者が本プログラムの適用を受けると、EGATが9万kWまで電力の買い取りを保証し、残りの電力及び熱(蒸気・冷却水)を、工業団地事業者等顧客に対し、独自に販売できる。
     
(※2)
 
PTT社 タイ国石油公社
設立 2001年10月(タイ国財務省が51%超を保有)
所在地 (本社)タイ国バンコク市
社長 プラサート・ブンサムパ
事業概要 タイで天然ガス、石油事業を行うエネルギー会社。石油化学関連事業も行う。



以上


【添付書類】



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