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三井鉱山(株)からの乾式脱硫・脱硝エンジニアリング事業の譲受、および活性コークス事業の共同事業化について
本日、電源開発株式会社(社長:中垣喜彦(なかがきよしひこ)、以下「Jパワー」)は、三井鉱山株式会社(社長:山保太郎(やまほたろう)、以下「三井鉱山」)との間で、同社より乾式脱硫・脱硝エンジニアリング事業を譲り受けると同時に、同社の活性コークス事業を共同事業化する契約に調印いたしました。
1. |
乾式脱硫・脱硝エンジニアリング事業の譲受について |
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(1) |
内容 |
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本件により、Jパワーは三井鉱山より、乾式脱硫・脱硝技術に関する特許、ノウハウ等の知的財産を譲り受けると同時にエンジニア数名をJパワーグループ(ジェイパワー・エンテック(株))に継承します。 |
(2) |
目的 |
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Jパワーでは、本件を契機として乾式脱硫・脱硝エンジニアリング事業への取組を開始致します。まず本年8月着工予定の磯子火力発電所新2号機(神奈川県横浜市)の排煙処理装置の自社エンジニアリングに取り組みます。将来的には国内はもとより海外での事業展開も視野に入れています。
[乾式脱硫・脱硝技術について]
乾式脱硫・脱硝技術は、活性コークスを媒体として用いた排煙処理技術です。活性コークスが吸着剤または、触媒として作用し、脱硫・脱硝、さらには脱ダイオキシン効果を持つ環境対策技術です。
[乾式脱硫・脱硝技術の導入事例]
Jパワーでは、磯子火力発電所新1号機(神奈川県横浜市)および竹原火力発電所2号機(広島県竹原市)の排煙処理に本技術を採用しております。磯子火力発電所新1号機では湿式排煙脱硫装置と比較して、用水を99%、消費電力を40%削減しております。この他、製鉄所の焼結炉や清掃工場に導入されています。
[ジェイパワー・エンテック(株)概要]
所在地 |
東京都中央区 |
資本金 |
20百万円 |
設立 |
平成17年3月 |
社長 |
相曽 健司(Jパワー エンジニアリング事業部) |
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2. |
活性コークス事業の共同事業化 |
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(1) |
内容 |
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本件により、Jパワーと三井鉱山は共同で新会社を設立。新会社は三井鉱山の活性コークス事業を譲り受け、活性コークス事業を行ってまいります。
[新会社概要(予定)]
社名 |
未定 |
所在地 |
福岡県北九州市若松区 |
資本金 |
100百万円(Jパワー51%、三井鉱山49%) |
設立 |
平成17年5月 |
生産量 |
約8,000トン/年 |
社長 |
島崎 行一(Jパワー エンジニアリング事業部) |
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(2) |
目的 |
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Jパワーは磯子火力発電所新1号機および竹原火力発電所2号機用に活性コークスを年間約2,300トン調達しています。今回の共同事業化は、当社として活性コークスの安定調達を図るものであると同時に、乾式脱硫・脱硝エンジニアリング事業を将来展開していく上での相乗効果を期待するものです。
[活性コークスについて]
活性コークスは、乾式脱硫・脱硝装置に使用される媒体で、石炭を粉砕成形し約900℃で乾留、賦活(活性化)することにより製造されるものです。三井鉱山は年間約8,000トンの活性コークスを製造しています。
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〈問い合わせ先〉 |
東京:本店 広報室 山田、吉永 |
TEL 03‐3546‐2211(代表) |
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添付書類 |
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