経済産業省「平成16年度開発途上国民活事業環境整備支援事業」
フィジビリティ・スタディの受注について
—中国上海万国博覧会サイトにおける低環境負荷エネルギーインフラ計画及び
フィリピン国マシンロック石炭火力発電所増設計画のF/S調査—

平成16年9月8日
電源開発株式会社


 電源開発株式会社(社長:中垣喜彦、以下「J-POWER」)はこのたび、経済産業省が募集した「平成16年度開発途上国民活事業環境整備支援事業」※において、以下のフィジビリティ・スタディ(以下F/S)を提案し、採択されました。
 本業務は、本年7月より実施中で、2005年2月まで8ケ月にわたって実施する予定です。

※経済産業省が2002年にまとめた「海外インフラ事業促進研究会」の報告書で、民主導によるアジアの電力整備などの海外インフラ事業を促進するために、フィジビリティ・スタディに対する公的助成制度の必要性が盛りこまれました。これを受けて同省が2003年度から日本で初めて民間企業の同事業に関する公的助成制度として、日本企業が参画できる可能性が高い優良な民活案件について、募集を行っているものです。

1 本計画の概要
(1) 中国:本プロジェクトは、2010年に開催予定の上海万国博覧会のサイト(敷地面積500ha)を中心とした地区に対する低環境負荷型エネルギーインフラ(電力・熱)事業です。
万国博覧会のために建設される施設の約8割が閉会後も引き続き利用されることを前提としつつ、2005〜2006年に上海市まで敷設延長が予定されているガスパイプラインを活用したコージェネレーションおよび河川水を活用したヒートポンプなどによる電力・熱供給を中心としたものです。
本F/S調査においては、上記プロジェクトの実現可能性を包括的に調査することとしています。
(2) フィリピン国:本プロジェクトは、国有発電資産である今後売却予定のマシンロック石炭火力発電所に隣接して新規発電設備を増設(30万kW規模×1基)することにより、電力供給不足に対処するためBOO(Built-Own-Operation) プロジェクトを想定しており、このためのF/S調査を実施するものです。

以上



添付書類


<参考>
○ 中華人民共和国(正式名称;People's Republic of China)
・面積 960万km2(日本の約26倍)
・人口 12億8,543万人(2002年現在)(日本の約10倍)
・首都 北京(2001年末、人口1,383万人)
・対象都市 上海(2000年11月現在、人口1,674万人)
・民族構成 漢民族(総人口の92%)及び55の少数民族
・言語 漢語(中国語)
・政体 人民民主共和制
・通貨 人民元 (1人民元約13.98円(2003.5.19))
・GDP 約1兆4,000億米ドル(2003年、11兆6,694億元)(日本は4.3兆米ドル)
・一人当たりGDP 1,090米ドル(2003年)(日本は31,106米ドル(2002年))
・気候 寒帯から熱帯に及ぶが大部分は温帯に属する。東南部は海洋性気候で降水量が多いが、その他は大陸性気候で温度差が激しく降水量も少ない。

○ フィリピン共和国(正式名称;Republic of the Philippines)
・面積 30万km2(日本の8割の広さ)
・人口 7,650万人(2000年5月国勢調査値)
・首都 メトロ・マニラ(人口993万人、2000年5月)
・対象都市 マシンロック(マニラの北西の約150km)
・民族構成 マレイ系が主体。他に中国系、スペイン系、及びこれらとの混血、更に少数民族等がいる。
・言語 国語はフィリピノ語、公用語はフィリピノ語と英語。80前後の言語がある。
・政体 立憲共和制
・通貨 1ペソ=約2円(2004年4月現在)
・GDP 864億米ドル(2003年)
・一人当たりGDP 1,050米ドル(2003年)
・気候 熱帯モンスーン気候、熱帯雨林気候

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