新エネルギー財団採択案件
「ベトナム国におけるボー川水力発電所新設計画のクリーン開発メカニズム事業可能性調査」の実施について

平成16年8月9日
電源開発株式会社

 電源開発株式会社(社長:中垣喜彦、以下「J-POWER」)は、京都メカニズムの活用に向けて積極的に活動を行ってきておりますが、今般、財団法人新エネルギー財団の「平成16年度水力によるクリーン開発メカニズム事業可能性調査」に係る提案公募に対して、「ベトナム国におけるボー川水力発電所新設計画のクリーン開発メカニズム事業可能性調査」プロジェクトの提案応募を行い、採択されました。

 平成16年6月(契約日)より調査業務を開始しており、平成17年3月までに調査報告を提出することとなっています。

<ベトナム国におけるボー川水力発電所新設計画の
クリーン開発メカニズム事業可能性調査の概要>

 新エネルギー財団により提案公募が行われた「水力によるクリーン開発メカニズム事業可能性調査」は、平成16年度経済産業省「水力開発技術情報収集調査の地球温暖化防止に関する調査」の一環として、再生可能エネルギーである水力により、温室効果ガスの排出削減に寄与し開発途上国の持続可能な開発に貢献するとともに、わが国の温室効果ガス排出削減クレジット獲得につながると考えられるプロジェクトについて、CDM事業としての実現可能性調査を行うものです。(注;新エネルギー財団ホームページwww.nef.or.jpより)

 今回、調査対象国となるベトナム国は「アジアにおける非付属書国Ⅰ国」のひとつであり、京都議定書を1998年12月3日に署名、2002年9月25日に締結しており、CDMプロジェクトに対して実施体制を整備し、CDMの啓蒙・普及、専門家の養成、制度・法制の整備に力を注いでいるなど、CDMプロジェクトが実現する可能性が高い国のひとつとして評価されています。

 また、調査対象プロジェクトである「ボー川水力発電所新設計画」は、ベトナム中部フエ市の西方を流れるボー川の上流域に最大出力1万kWの流れ込み式水力発電所を設けるものであり、地表改変面積を最小限度におさえる環境にやさしい発電所として計画することとしています。

 さらに、本計画は、フエ、ダナン等ベトナム中部の急増する電力需要に資するものであり、当地の電力需給バランスの改善、CO2の削減に寄与するものと期待されます。

 なお、J-POWERが提案して採択された「ベトナム国におけるボー川水力発電所新設計画のクリーン開発メカニズム事業可能性調査」は、ベトナム国中部の発送配電を管轄しているPower Company No3社(PC3)とともにJ-POWERが検討しているものです。

 J-POWERは新エネルギー財団のご指導に基づき、本計画に関する現地における必要な調査、情報収集を行い、事業可能性およびCDMプロジェクトとしての実現可能性調査を実施することとしております。                             


以上
添付書類
担当部署連絡先: 電源開発株式会社 エンジニアリング事業部
佐野,大島,杉山   電話: 03-3546-3222
報道機関連絡先: 電源開発株式会社 総務部広報室
升井           電話: 03-3546-9378
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