2022年
プレスリリース
愛知県春日井市と水道施設を活用したエネルギーの有効利用(デマンドレスポンス)を開始します
2022年7月1日
電源開発株式会社
電源開発株式会社(以下「Jパワー」、本社:東京都中央区、代表取締役社長 社長執行役員:渡部 肇史)及び鈴与商事株式会社(本社:静岡県静岡市、代表取締役社長:伊藤 正彦)の共同出資会社であり小売電気事業者の鈴与電力株式会社(以下「鈴与電力」、本社:静岡県静岡市、代表取締役社長:大野 裕之)は、Jパワーと連携し、ゼロカーボン推進協定を締結する愛知県春日井市(市長:石黒 直樹)と、電力需給の逼迫する夏季及び冬季において同市の水道施設を活用したデマンドレスポンス※を開始します。
- 電力需要を制御する取組み。卸市場価格の高騰時や系統信頼性の低下時において、電気料金価格の設定またはインセンティブ(報酬)の支払いに応じて、需要家側が電力の使用を抑制するよう電力消費パターンを変化させることができます。
鈴与電力は、2021年6月に春日井市と「公共施設への電力供給とゼロカーボン推進に関する連携協定」(以下「本協定」)を締結しています。本協定により、春日井市クリーンセンター(ごみ焼却施設)で発電されたCO2フリーの電力を鈴与電力が調達し、市内108ヶ所の公共施設へ供給する「電力の地産地消」を始め、小中学校向けの環境教育など、同市における環境・エネルギーに関する様々な施策に協働して取り組んできました。
今回、本協定に基づく新たな施策として実施するデマンドレスポンスは、水道水の安定供給を前提とした上で、今夏・今冬に予想される電力需給の逼迫時に、送水ポンプ稼働時間の調整によって電力需要を一時的に抑制します。これにより、ピーク時の火力発電所の焚き増しを抑え、地球温暖化防止に役立つ効果を狙いとしています。
また、設備導入等の新たなコストを掛けることなく、運用の工夫によって地球温暖化防止に貢献できる本取組みは、他の自治体でも着手しやすい施策の一つであると考えています。
Jパワーは、2021年2月26日にJ-POWER "BLUE MISSION 2050"で掲げたカーボンニュートラルの実現に向けた取組みを継続して進めていきます。
≪プロジェクト概要≫
Jパワー、鈴与電力、春日井市上下水道部が連携し、電力需給が逼迫し電力不足が予想されるピーク時間帯に春日井市桃山配水場の送水ポンプ 1台(100kW)の稼働を停止し、別の時間に稼働を変更する運用を行います。
桃山配水場
送水ポンプ
実施場所 | 春日井市桃山配水場(愛知県春日井市西山町1605-2) |
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最大供出電力 | 100kW |
2022年度実施期間 | 【夏季】2022年7月1日~2022年9月30日 【冬季】2022年12月1日~2023年2月28日 |
≪デマンドレスポンスのイメージ≫
電力は需要と供給を常にバランスさせる必要があり、需給バランスを保つための調整力が求められます。この調整力は、需要家側の電力需要パターンを変化させるデマンドレスポンスによって生み出すことが可能となります。
以上