スマート点検で、水力発電を守る
スペクトルデータに基づく
鋼構造物点検手法の開発
人の目では分かりにくい光(赤外など)まで
とらえる特殊なカメラで、
発電所の鋼構造物のサビや塗装の劣化を見つけ、
客観的に評価します。
BACKGROUND / OBJECTIVES背景・目的
水力発電所の水圧鉄管など鋼構造物の塗膜を対象とした健全性評価は、従来、点検員が塗膜の劣化状態を目視で観察し、半定量的な評価基準に当てはめて劣化度合いを判定しており、点検員の技術熟練度に依存する主観的な評価となることが課題です。
RESEARCH OVERVIEW研究内容
本研究では、撮影対象の波長情報を取得できるハイパースペクトルカメラ技術に着目し、鋼構造物の塗膜劣化状態を客観的・定量的に評価する劣化診断手法を開発しました。
- 鋼構造物の塗膜劣化状態把握に特化したターゲットスペクトルカメラ試作機を開発
- スペクトルデータに基づく鋼構造物の塗膜劣化状態の評価手法を構築
- 技術のポイント
- ①スペクトルデータに基づく劣化診断により、熟練点検員の経験に依存しない客観的・定量的な診断が可能
Project Gallery
Expected Benefits期待される効果
- 客観性・定量性:スペクトルデータに基づく劣化診断で、点検員の技術熟練度依存を解消
- 高効率化:点検時間を短縮、点検範囲を拡大
- 安全性向上:傾斜部・高所での作業減に伴うリスク軽減
- 拡張性:水力設備だけでなく、送電鉄塔や風力発電設備への適用可能
Future Outlook今後の展望
本技術は、ドローン搭載による撮影検証を経て、水圧鉄管などの鋼構造物の塗膜劣化診断に実用化予定です。さらに、火力発電所など他設備への展開を進め、保守業務の効率化と信頼性向上に貢献します。


