サステナビリティ

社会(S)

活動内容

愛媛県 四国情報通信所 中国・四国 地域共生活動等

地域ぐるみで町の祭りを盛り上げる「西条市 飯積神社祭礼」

トン、トン、という太鼓囃子が、早朝、街のあちこちから聞こえるこの日は、愛媛県西条市に位置し、4世紀からの歴史を持つ飯積神社の祭礼日。市内の3つの祭りとともに「西条祭り」と総称されるこの祭りは、古くから地域ぐるみで大切に継承されてきました。「ここを故郷とする者は、盆・正月には帰らぬも、この日ばかりは帰郷する」と言われるくらい、壮麗な「太鼓台」を囲む人々の熱気に町中が包まれています。

多くの人が給水で喉を潤した
太鼓台が並んで一斉に動く度に観客からは喝さいが送られた

担ぎ手が憩う休憩所

事前に会場の草抜きをするJ-POWER社員、家族ら

本州と四国を結ぶ中四幹線と奈半利幹線の連系点であるこの地に、西地域広域運営の拠点変電所として伊予変電所が建設された昭和37年以来、J-POWERグループも給水、会場の下準備(草抜き)などを通じてこの祭りの運営に協力してきました。

さて、この日は朝4時の宮出しで祭りがスタートしました。この祭りでは、豪華絢爛な「太鼓台」を道中は台車で引き、見せ場の各ポイントでは「かきくらべ」と呼ばれる太鼓台の担ぎ上げを観客に披露し、また次のポイントに移動する、ということを繰り返します。ポイントの一つである室川西原川原は、旧伊予変電所の目の前にあり、太鼓台を担ぎ上げる人々にとっては絶好の給水・休憩ポイント。そこで、ここに事務所を構える四国情報通信所、JPハイテック西条事業所、JPハイテック四国四国事業所、KEC西条営業所の所員たちは準備に余念がありません。お茶の用意、トイレ案内の張り紙......と準備が整った11時半過ぎには、早くも最初の太鼓台が休憩にやって来ました。

老若男女で支える太鼓台

太鼓台の一行は大所帯で、担ぎ上げる大人、応援の子供たちなど、100名以上が一つの太鼓台をサポートしており、その様相は言葉通りの老若男女入り混じりです。到着すると、まずは四国情報通信所の新地所長に対して挨拶をし、所長から返礼と「お花」(寄付金)が渡されます。それから、メンバーは給水所からお茶を受け取り、休憩します。思い思いに休憩するメンバーの表情は、一息入れた和やかな顔ばかり。将来は自分もこの太鼓台に乗るのだと張り切る子供たちが、留め置かれている太鼓台に乗ってはお囃子の練習をしたり、担ぎ棒の上に乗って拍子取りの練習をしたりしているのを、大人たちが優しく見守り、時にはアドバイスを与えています。そうして休んだ後は、また太鼓台を引いて出て行き、入れ違いに別の太鼓台の一行が入って来ます。

入れ代わり立ち代わり太鼓台が休憩を取る間に、あっという間に構内目の前の室川西原川原での「かきくらべ」が始まる13時半となりました。次々と川原の中に順番に太鼓台が入場し、見事な「かきくらべ」を披露する度に、見物人たちの拍手喝采を得ました。祭りは夜まで続き、熱気に包まれた一日となりました。

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