水力発電事業
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工事概要
佐久間発電所には4台の発電機があり、このうち2台ずつを2期に分け更新することを計画しています(2台を運転しながら残りの2台を更新、2台が同時に発電を停止する期間は約48ケ月×2期となります)。
天竜川は豊富な水量がゆえに発電で使いきれない水はダムから放流しています。そこで、機器の更新に併せて発電で使用する最大の水量を現在の306m3/sから350m3/sに増やし、再生可能エネルギーの有効活用に努めます。
【① 水車発電機】
- 地下埋設部及び基礎部分を含む機器の一括更新(長期発電停止が必要)

【② 取水塔】
- 現在の取水塔を、表面取水が可能な設備に改造し、貯水池の表面に貯まる上澄み水を取水
- 水中での作業を伴う工事のため取水塔からの取水を停止し、降雨影響の少ない非出水期に貯水池内作業を実施
【③ 発電所建屋】
- 水車発電機の更新に併せて、2台の機器撤去後に建屋を二分割して撤去・新設(運転中の2台側の建物は残置し、2期目に更新)

(手前)
【④放水庭・変圧器・開閉機器】
- 佐久間発電所の放水庭越流堰の一部嵩上げ、ゲート巻上げ機更新他
- 変圧器・開閉機器(建屋屋上機器)更新
スケジュール(計画)

位置図

工事中の影響
【放流・濁水】
NEXUS佐久間プロジェクト工事期間中は、佐久間発電所の水車を経由して下流に流すことができる水の量が153m3/sに半減(発電機4台→2台)するため、佐久間ダムからの放流回数や日数が増加し、減水区間の河川水位や濁度が上昇することがあります。佐久間ダムの運用を工夫することで、減水区間への影響を極力低減できるよう努めてまいります。
- 佐久間ダムへ流れ込む水は発電またはダム放流により天竜川を流下するため、佐久間第二発電所の放水口と天竜川の合流点(位置図の◆)から下流に位置するダム運用や発電所運用は、現在と同程度となる見込みです。
【鹿島地点(位置図の★)の必要流量】
鹿島地点で必要な流量は、発電機2台で現状どおり流します。
【工事関係車両】
発電所周辺における工事関係の車両交通量は、現状に比べて大幅な増加はない見込みです。
安全・環境への取り組み
放流・濁水対策
- 工事期間中に佐久間ダムへの流入量が増えても直ちにダム放流とならないよう、大雨等の出水時にダム放流等によりダムの水位を下げ貯水池の空き容量を確保し、ダム放流日数の低減に努めます。
- 放流による河川影響を確認するため、河川モニタリングを実施します。
交通安全対策
- 工事車両(トラックやミキサー車等)は通学時間帯をさけて通行します。
- 作業員の工事通勤車両ピーク時は、必要により駐車場を分散させ町内交通量を調整します。
- 大型車両通行時は先導車や交通誘導員を配置します。
放流時の安全対策
- 放流時の河川入川者安全確保を行います。
振動・騒音対策
- 工事には可能な限り低振動・低騒音の機械を使用します。
- ただし、振動・騒音が大きい場合は、これを低減する防音壁等の対策を行います。
更新後について
【使用水量増(350m3/s)の影響】
- 発電所で使用する水量が増え、佐久間ダムからの放流が減ることが想定されます。台風や大雨などの出水時にはダム放流する回数が減ることで、洪水を調節する機能が高まります。
【表面取水設備】
- 台風や大雨などの出水後に貯水池の表面に濁度が下がった水が上流から流れ込んできた際に、それらの上澄み水を取水し発電で使用することにより、天竜川下流域における濁水の長期化軽減効果が期待されます。
お問い合わせ
NEXUS佐久間プロジェクトに関すること、本工事に関すること、本ページ記載内容について等、ご不明な点がございましたら、以下連絡先までお問い合わせください。
- 電源開発株式会社 水力発電部 NEXUS佐久間建設所
- TEL:053‐965-0780 8:30~17:00(土日祝日を除く)
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