大間原子力発電所建設計画の概要
計画概要
発電所の位置
大間原子力発電所予定地は、青森県下北郡大間町に位置し、津軽海峡に面しています。敷地は、海岸沿いの標高10m以下の平坦地と標高10〜40m程度のなだらかな海岸段丘からなっています。
また、大間原子力発電所で発電する電力は、電源開発送変電ネットワーク(株)が建設・保守する亘長約61キロメートルの大間幹線を通じ、東北電力ネットワーク(株)むつ幹線経由で送電される計画です。
発電所の配置
発電所の主要な建物は、敷地中央の段丘の一部を掘削し造成した土地に建造します。造成地には、原子炉建屋、タービン建屋、コントロール建屋、廃棄物処理建屋、サービス建屋等を建設します。原子炉建屋等の重要な建物は、十分な耐久性を持たせるよう強固な岩盤上に設置します。また、発電所の前面に3,000D.W.T(重量トン)級の船が接岸できる物揚護岸を設置します。
発電所の取放水
発電所の冷却用海水は、毎秒91m³を港湾内で表層取水し、港湾外に水中放水します。
発電所の主要施設
発電所には以下の主要な施設があります。
a.原子炉建屋
発電所の中心となる建物で、中央部に燃料を収容する原子炉圧力容器や、その回りを取り囲む鉄筋コンクリート造の原子炉格納容器があります。
b.タービン建屋
タービンや発電機、復水器など電気をつくる設備があります。
c.コントロール建屋
発電所の運転をコントロールする中央制御室などがあります。
d.廃棄物処理建屋
放射性廃棄物を安全に処理し貯蔵するための設備があります。
e.サービス建屋
放射線の管理や作業員の出入管理を行う設備があります。
大間原子力発電所建設計画概要
建設地点 | 青森県下北郡大間町 | |
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着工 | 平成20年5月 | |
運転開始 | 未定※ | |
電気出力 | 138万3千kW(キロワット) | |
原子炉 | 型式 | 改良型沸騰水型軽水炉(ABWR) |
熱出力 | 392万6千kW(キロワット) | |
圧力・温度 | 7.07MPa(メガパスカル)、287℃(出ロ) | |
燃料:種類 | 濃縮ウラン およびウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX) |
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燃料集合体 | 872体 | |
原子炉・格納容器 | 種類 | 圧力抑制型 |
タービン | 種類 | くし形6流排気復水式(再熱式) |
回転数 | 1,500回転/分 | |
蒸気流量 | 約7,300トン/時 | |
発電機 | 種類 | 横軸円筒回転界磁3相同期 |
容量 | 156万5千kVA(キロボルトアンペア) |
- ABWR:Advanced Boiling Water Reactor
- MOX燃料:Mixed Oxide 燃料
- 運転開始時期については、今後、具体的な工事状況等を踏まえ検討して参ります。