エネルギーと環境
日本と世界のエネルギー事情
- 日本と世界のエネルギー事情
- 地球温暖化問題
日本のエネルギー
エネルギー資源のほとんどを海外から輸入している日本では、電気をつくる場合でも1つのエネルギー源にかたよらないよう、水力・火力・原子力などをバランスよく組み合わせて電気をつくっていく必要があります。しかし、現在日本で使われている電気の大半が石油、石炭、天然ガスといった「化石燃料」によるものであり、地球温暖化の原因となるCO2が発生しています。このためわたしたち一人一人が省エネルギーに努めながら、発電中にCO2を出さない太陽光や風力などの自然エネルギーによる発電や、安定的に電気をつくることができる原子力発電を積極的に進めることによって、温暖化を防止しながら安定した電気をつくることが必要になります。
世界のエネルギー
ヨーロッパでは、国境を越えて、天然ガスのパイプラインや送電線が整備されています。これにより、エネルギー資源や電気の輸出入が可能となっています。たとえば風力発電を積極的に導入しているドイツにおいてもフランスで作られる電気を輸入しています。 フランスは日本と同じようにエネルギー資源が少ないので、原子力の開発に国を挙げて取り組み、発電電力量に占める原子力の割合は約7割にのぼります。また、発電した電気の約11%(2017年)を隣国に輸出しています。
日本はどうしていろいろなエネルギーを使って電気をつくっているのでしょう
日本はアメリカやヨーロッパの国々と違って、石油、石炭、天然ガスなどエネルギー資源のほとんどを輸入していますが、それらの資源は有限でいつかはなくなってしまうものです。また、現在、発電や輸送などのエネルギー源の中心となっている石油(一次エネルギーの40%)は、その80%以上が政情が不安定な中東地域から輸入されています。このためさまざまなエネルギー源を組み合わせることによって、わたしたちが安心して電気を使えるように工夫しています。