サステナビリティ

社会(S)

活動内容

岡山県 西日本送電管理所 中国・四国 地域共生活動等

気軽に自然と触れ合える「おかやま共生の森・柵原」

みんな集合!

県民みんなで「体験する」森

力いっぱいに木を倒します(J-POWER平野さん)

森づくりの実践の場として、また、気軽に自然と触れ合う場として活用されている「おかやま共生の森」は、岡山県下に3ヵ所が設置されています。この岡山県の久米郡美咲町にある柵原地区での活動は、年度に2回の活動を行っています。主催は岡山県と地元の久米郡森林組合で、1回目に行なう下草刈りなどの里山整備は昨年の12月に実施。2回目となる今回の活動は、2月1日に実施されました。昨年と同様に森の間伐作業とシイタケやナメコの植菌を行ったこの活動に、J-POWERグループの総勢11人が参加しました。今回は間伐作業を中心に、当日の取り組みをご紹介します。

間伐作業は森林の「保育活動」

図:木の切り方

通常の森林では、苗木を植えてから約20年が経過し、木々が大きく成長してくると互いの枝葉が重なり合い全体的に混み合ってきます。そうなると枝葉が太陽光を遮り地面に届きにくくなります。やがては、土地がやせて下草も生えず、木々の根もしっかりと張ることができなくなってしまいます。

そこで、混み合ってきた森林の一部を間引く作業である「間伐」を行い、一本一本の木々が適度な間隔を保つようにします。この間伐作業は残された木を健全に育てるために林業では必要不可欠な作業であり、太陽光が木の根本や地面まで十分に届く環境の中でより価値の高い木材を生産することができるのです。

グループ社員の息の合った作業

受け口作りが重要な作業
(写真奥はJPハイテックの若井さん)

まずは、参加者が2班に分かれて、久米郡森林組合の方々から、今日行う作業の手ほどきがありました。一つひとつ順を追っての作業説明と共に、実際に間伐作業を行いながらの説明に参加者一同は感心していました。「木を切るためには、切り倒す方向に切れ目(受け口)を入れなくてはなりません」との説明があり、いよいよ参加者一同は、のこぎりを手に間伐作業の出番です。

作業当初はうまくいかなかった受け口作りも、間伐が進んだ4本目くらいでは綺麗に作ることができました。また、2月という真冬にもかかわらず、額に汗するほど真剣に作業を行っていました。

力を合わせ、木を倒します

受け口ができると今度は反対側から切り倒す作業です。切る位置を念入りに確認しながら、一気にのこぎりに力を込めます。木の中心くらいまでのこぎりが入ってくると受け口の効果から自然と木自身の重みで受け口を作った方向に倒れていきます。この時倒れると予測される方向には人がいないことなど、安全面に配慮して作業を進めることや、想定外にも対応できるように、常に木の倒れ方には注意を払う必要があるとのことでした。

最後は、切り倒した木を運べる大きさにまで短く切り、保管場所に集め無事に間伐作業は終了しました。終了後の参加者全員での記念撮影では達成感から自然と笑みがこぼれていました。

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