サステナビリティ

社会(S)

活動内容

新潟県 奥清津電力所 中部 地域共生活動等

豪雪の地域で感じた人々の温かさ 除雪ボランティアの活動

安全第一! 除雪前のミーティング
段取りよく、根気よく除雪します

冬本番、雪で住居が閉ざされないように除雪を支援

奥清津電力所の所在する新潟県湯沢町は日本海側にあり、有数の豪雪地帯です。その雪がスキー場に降ると楽しい雪になりますが、住居や道路に積もれば厄介な雪となって、除雪をしないとたちまち生活に支障が出てしまいます。特にこの時期は、玄関を開けたら「雪の壁で、ドアが開かない」ということもあるそうです。そこで、この湯沢町の社会福祉協議会では、高齢者等で除雪作業が難しいお宅の除雪をするために、除雪をするボランティアを募って、広く支援活動を行っています。今回はその活動に、平成13年から協力・参加しているJ-POWERグループの奥清津地区の皆さんを取材しました。

足元の悪い雪の上で、降り積もった雪を除雪する

2月2日の朝8時、雪の予報が運良く外れ朝から時折薄日が差す中、今日のボランティア活動を行うために、湯沢町のカルチャーセンターに続々と集まりました。総勢30人を超える大所帯で、首都圏から参加する方もいました。参加者が一堂に会し、今日の活動における注意点や班分けなどの事前ミーティングをした後、班ごとに分乗。早速、除雪先のお宅へと向かいました。

走ること約30分、湯沢町の市街地から離れた山奥のお宅に到着しました。降りてみると、やはり驚くのは雪の積もった高さ。山の陰に隠れているお宅は、日当たりが良くないせいか、一階の部分は雪に覆い尽くされており、今にも室内に入ってきそうな勢いです。事前に社会福祉協議会の方が除雪活動の下準備をしていたために玄関だけは出入りができるという様子でした。

除雪訪問先の笑顔に支えられ、春を待つ

訪問させていただいたお宅での記念撮影

住居の周りを四方に分かれて、早速作業を開始。屋根からの落雪には気を付けながら、どんどんと雪を片付けていきます。雪の塊を少しずつ切り分ける担当と運ぶ担当とに分かれ、初めは息がうまく合わなかった参加者も、そのうちに手ごたえをつかんで徐々にうまくなりました。真剣に除雪をするため、会話もなく黙々と雪と格闘し、真冬の寒さでも汗をかいてしまうほどに。雪が多く降り積もっている中で、雪の上で雪を除雪するという不思議な感じを受けながら、足場が比較的安定しない中で、安全を第一に無理をせずにお互いに声を掛け合いながら除雪しました。

皆さんの来場を待っています!

最後に除雪の報告をすると、訪問先の女性が喜んで家から飛び出してきてくれました。まさに、この時が一番心に響く瞬間で、とても印象に残ります。最後に、参加者とも全員で記念撮影をし、訪問先を後にしました。活動終了後に湯沢町社会福祉協議会事務局の佐久間さんが作ったトン汁が振る舞われ、参加者は冷え切った体を温め、活動を振り返る表情には笑顔があふれていました。

30万人の来場者を迎えた「OKKY」

この奥清津発電所(愛称:オッキー)は平成8年、PR施設が開館し、毎年順調に来場者が訪れ、昨年の8月に来場者が累計30万人になりました。最新の発電設備が体験できるOKKYミュージアムには、観光の町湯沢の「おもてなしの心」が随所に織り交ぜられています。子供たちでも理解しやすいように、漢字にはふりがなをふってあり、発電の状況を示す計器類にはどんな数値なのかを説明するなど、見学する方たちが見て分かるように、工夫がされています。また、キャラクターのOKKYも所々に登場し案内役を務めていて、親しみやすいPR館です。開館期間は毎年4月から11月となっています。オッキーのテーマである「見て、触って、感じて」を体験してください。

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