サステナビリティ

社会(S)

活動内容

東京都 西東京電力所 地域共生活動等 関東

触れて、感じて学ぶ、J-POWER黒川みんなの森活動

開会式の様子
クラスごとに「みんなの森活動」への感想をまとめた文集が贈られる(写真右奥が高橋さん、手前がキープ協会レンジャーの増田さん)

緑豊かな西東京変電所

いざみんなで森の中へ!

東京都町田市と神奈川県川崎市にまたがるJ-POWER西東京変電所(以下:変電所)では、構内の全J-POWERグループ会社の社員が中心となり、「J-POWER黒川みんなの森活動(以下:みんなの森活動)」に取り組んでいます。今月はこの活動について、10月下旬に行われた本番の様子と、その後実施された「振り返り学習」の様子を合わせてご紹介します。

万全の体制で子供を支援

イラストを使って分かりやすく説明する
東谷さん(左から3番目)

今回で6回を数える「みんなの森活動」は、変電所の敷地の一部(飛び地)を「みんなの森」として、ここを里山にすることが目的で、地元の栗木台小学校の児童と共に植樹を行ってきました。現在、植樹はいったん終了し、自分たちの先輩が植えた木の成長を見守りながら、同じ森の中で環境について学ぶ自然体験学習と、変電所内で電気の仕組みについて学ぶ電気体験学習を実施しています。

素晴らしい秋晴れとなった10月25日、変電所に集まったスタッフは、変電所勤務のJ-POWERグループ社員の他、J-POWERやジェイペック本店の社会貢献担当者、エコ×エネ体験ツアーなどでも協力いただいている、(財)キープ協会のレンジャー(自然の大切さを教える指導員)の方など多数。更に、エコ×エネ体験ツアーに参加した大学生の方も手伝いに駆け付け、子供たちのサポート体制は万全です。

集合時間である午前9時30分が近付くと、変電所内の高台にある変電設備付近の広場に、栗木台小学校5年生3クラス、約120人が集合しました。

開会式を終えると、子供たちは8つの班に分かれ、うち4班が森の中での自然体験学習に向かい、残りの4班が変電所内での電気体験学習に向かいました。午後はお互いもう一方の体験学習に参加。筆者は先に自然体験学習に向かう班に同行しました。

楽しみながら森を知る

大きさや匂いなどで
勝敗を決める
「はっぱじゃんけん」

自然体験学習に向かう班は、開会式を行った広場から、変電所の外壁にある通用口を抜けて「みんなの森」へ。

「まずは、みんなが立っているこの森について知ってもらいましょう」とガイド役を務めるキープ協会のレンジャー、本杉美記野さんから子供たちに呼び掛けがあり、「みんなの森」を管理しているJPビジネスサービスの東谷誠一さんから、「みんなの森」についての説明がありました。

その後は森の中にあるものを使っての体験学習です。落ち葉を使った「はっぱじゃんけん」では、子供たちが、いつもと違う葉っぱのじゃんけんを楽しんでいました。次のゲームは何だろう。期待に目を輝かせる子供たちを前に、本杉さんは「これから私が出す言葉に合うものを、森の中から見つけてください」と述べ、胸の前にプラカードを掲げます。書かれていた言葉は「ふわふわ」。

落ち葉や花びらなど、森にあるいろいろな素材を使って自分だけの作品を作る

しばらくして戻ってきた子供たちが手にしていたものは「花びら」や「柔らかい木の実」などさまざま。その中で、ある子供は「森の土が柔らかい!」と地面を指差します。子供たちの多彩な感性に驚かされました。

最後は子供たちに枠付きの小さなガラス(ポジフィルムの鑑賞に使われるスライドマウント)が配られ、森にある落ち葉や葉や花びらなどを挟んで思い思いの作品を作り、太陽の光にかざします。「わー、きれい」「葉っぱじゃなくて、宝石みたい」と子供たちから驚きと喜びの声。「みんなの森」での活動を通じ、 子供たちにも先輩たちが植樹をしたこの森を、そして自然を大切にする気持ちが膨らんだのではないでしょうか。

電気の重要性を体感する

クイズを交えた高橋さんの分かりやすい説明で、電気が家に届くまでの様子をスライドで上映

朝に集合した広場へ戻り、持ってきたお弁当を食べた後は、変電所内での電気体験学習の始まりです。

まずは西東京電力所内の会議室へ移動し、「電気をたどる旅」というスライド上映を鑑賞しました。家庭に電気が届くまでの過程について同所の高橋学さんから漫画やイラストを使った分かりやすい説明がありました。また、豆電球やLED電球をつなげた手回し型の発電機を実際に回してもらって、どれが一番節電に良いかを子供たちに実感してもらうという試みもありました。

変圧器巡視点検体験の様子。「変な音はするかな?」
という質問に「しません」と元気に答え、点検用紙に結果を書き入れる

電気はつくり続けなければいけないことを学んだ子供たちは、再度、外に出て実際に変電設備を見学し、実際に機器に異常がないか、設備の「巡視点検体験」を行いました。

「これは変圧器と呼ばれる設備です」と説明をするJPハイテック西東京事業所の山田辰男さんをはじめ、JPハイテック所員の方が子供たちを案内します。変圧器では温度計を見て油の温度をチェックしたり、変なにおいや音はしないかなどを確認して、自分の点検用紙に記入していきます。普段は見慣れない大きな設備に圧倒されながらも、子供たちは熱心に説明を聞いていました。

一日がかりの体験学習を終え、子供たちの誰もが満足している様子。閉会式では、参加した5年生の代表から「今日は私たちのために森での活動や、変電所での案内をしていただいてありがとうございました」という感謝の言葉もあり、スタッフの皆さんも達成感に顔をほころばせていました。

理解を深める「振り返り学習会」

変電所での活動から1週間がたった11月1日、今度はスタッフが栗木台小学校へお邪魔をして、活動を振り返りながら、子供たちに当時の様子を思い出してもらい、再度環境と電気のことについての理解を深めてもらおうという「振り返り学習会」を実施しました。

体育館に集まった子供たちは、前回の活動をまとめたスライドを見て、当時の様子を思い出しているようでした。そして、自分たちが足を運んだ「変電所」についての高橋さんの説明を熱心に聞いていました。

その後は、キープ協会の増田直広さんから「みんなが何気なく使っている電気は、実は、たくさんの自然や人の力によってつくられ、届けられています。皆さんもぜひ、家や学校でどんな節電ができるか、考えてみてください」という話があり、2日間にわたる活動は無事に終了しました。

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