サステナビリティ

社会(S)

活動内容

沖縄県 石川石炭火力発電所 九州・沖縄 地域共生活動等

発電所の生き物調査隊

2009年6月20日、J-POWER石川石炭火力発電所(沖縄県)にて、「発電所の生き物調査隊」が実施されました。この活動は、周辺地域では見られることが少なくなってしまった貴重な動植物が同発電所構内の自然林に生息・生育していることを地域の方々にも知ってもらうため、2006年から実施しています。今回で10回目を迎えるこの活動には、J-POWERから1名、ジェイペックから6名の計7名が「観察指導員」として活動を行っています。

参加者の皆さんで記念撮影

前日までの雨模様から一転、快晴に恵まれ、集まった38名の参加者たちは、まず「てぃだホール(『てぃだ』は沖縄の言葉で『太陽』の意味)」で指導員によるオリエンテーションを受けました。J-POWERグループの環境への取り組みについて勉強した後、指導員の作成した、発電所内で見られる動植物の紹介DVDを鑑賞して、予習は万全です。

愛らしい姿の
オキナワキノボリトカゲ

その後実際に発電所構内へ出て、いよいよ調査隊のスタートです。構内に設けられたポイントでは、指導員が植物の名前の由来などを、イラストを使って分かりやすく説明していました。所内を流れる川の近くでカワセミの現れそうな場所を双眼鏡で探していると、あちこちから「カワセミ見つけた!」とはしゃぐ子どもたちの声が聞かれました。次に2班に分かれて「自然林」の中を探索しました。この自然林は、発電所の建設時に緑地帯として整備された場所で、昔ながらの沖縄の自然環境が残されています。林の中では、現在は絶滅危惧種に指定されているオキナワキノボリトカゲを見ることができました。貴重な動物を見られて、子供たちはもちろん、大人も興奮気味でした。最後に、灰捨場入り口にある湿地帯を回り、ホウライカガミが植栽されている花壇を観察しました。この植物は、うるま市の蝶に指定されている、日本最大級の大きさを持つオオゴマダラが唯一産卵する植物で、昨年地元の小学生と共に植栽を行い、オオゴマダラを卵から育てています。
たっぷり汗をかいて「てぃだホール」へ戻ってきた参加者たちには、冷たいハイビスカスゼリーと、うるま市の代表的な作物である山いもを練りこんだシフォンケーキが振る舞われました。参加者からは、「発電所の中であることを忘れてしまいそうなくらい緑がいっぱいで良い体験ができました」「家の周りは開発が進み、動物や植物が少なくなった。久しぶりに懐かしいオキナワキノボリトカゲを見ることができて良かった」との声を聞くことができました。発電所構内で集めた植物を使った、一つひとつ手作りの色鮮やかなしおりをお土産に、今回の生き物探検隊は終了しました。

自作のイラストで、発電所内の生き物を
分かりやすく説明
カワセミ、見つかった?
手作りのしおりは
子供たちに大人気
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