サステナビリティ

社会(S)

活動内容

科学技術の素晴らしさと楽しさを伝える発電所見学会

中央制御室の役割について説明する企画・管理Gの井上さん
児童たちと一緒の目線で説明する

科学技術週間に合わせて、発電所見学を実施

科学技術週間とは、日本の科学技術について広く一般の方たちに理解と関心を深めてもらうための週間です。昭和35年2月に国によって制定され、今年の開催で55回目を迎えた歴史ある取り組みです。4月18日「発明の日」をはさむ一週間を期間とし、科学館・博物館・大学・試験研究所などさまざまな機関において、講演会や施設公開など、科学技術に関連した催しが行われます。J-POWERグループ石川地区では、昨年に続き、今年も沖縄県の石川石炭火力発電所とやんばる海水揚水発電所で発電所見学会を実施しました。

沖縄県に建設された石川石炭火力発電所は1号機、2号機とも156,000kWの出力を持つ

開催前日の4月29日、石川石炭火力発電所の周辺はバケツをひっくり返したかのような大雨に見舞われました。事務局サイドが開催を危ぶむほどでしたが、次第に天気が回復したのは「発電所を見学したい」と願う宮森小学校の児童たちの思いが通じたからなのかもしれません。少しでも雨が降ってしまうと、発電所本館屋上から揚炭桟橋やきれいな金武湾の景色を見られる機会が台無しになるところでした。

週末にライトアップを行い、うるま市でお馴染みの夜景をつくり出している石川石炭火力発電所の見学会の様子を紹介します。

めったに見ることができない発電所に驚く

企画・管理Gの芹田さんからのクイズに積極的に手をあげて解答する児童たち

発電所見学会に参加したのは、うるま市立宮森小学校の4年生67人。朝8時半に小学校を出発し、約30分かけて歩いてきた児童たちは、疲れた様子もなく元気に挨拶しました。
「おはようございます!」
その姿に所員たちからは笑顔がこぼれます。

最初に今日の見学会での注意事項について説明を受けた後、児童たちは、発電所を見学する班と、ビデオを見る班の2班に分かれました。発電所を見学する班では、さらに4グループに分かれ、グループごとに所員が案内しました。

まずは、発電所構内から案内を開始しました。中央制御室の役割を説明する時に、企画・管理Gの井上さんが、児童たちの目線でしっかりと語りかけるように説明しているのが印象的でした。

次に、屋上へと移動するためにエレベーターに乗りました。扉が開くと、熱気を感じた児童たちは「暑い、暑い」と口にします。それもそのはずで、発電した熱気が上昇した上層階の温度は約41度。最後に屋上へ出た児童たちは、周囲の景色を眺めて、この発電所が青い海に囲まれた発電所であることを理解したようです。周辺の環境に配慮した揚炭桟橋についての説明を聞くと、「あんなに遠くからここまで運んでくるんだ」と驚きの声が上がっていました。

ビデオを見てさらに理解度を高めるクイズコーナー

見学会を終えた班は、発電所のことをさらに理解するための紹介ビデオを見ました。発電の仕組みなどをアニメーションを使って解説しており、小学生にも分かりやすい内容です。このビデオを見た後は、企画・管理G芹田さんからの、電気に関するクイズコーナーです。3択形式でのクイズに児童たちは積極的に手を挙げて、元気いっぱいに解答していました。すこし難しいと思われる質問にも正解するなど、今日の見学会の内容をしっかりと理解してくれたことが伝わってきました。

一日の見学を終え、児童たちは大きな声で「ありがとうございました」とお礼を言い、満足げに発電所を後にしました。

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