サステナビリティ

社会(S)

活動内容

秋田県 J-POWER火力建設部・湯沢地熱(株) 北海道・東北 電気教室/自然観察学習会

地熱エネルギーを題材にした出前授業

中西さんの実験に生徒の視線が集中。
プロペラが回ると歓声が上がりました
シャカシャカライトでも発電しました!

地熱発電所の建設に向けて

秋田県湯沢市の山葵沢・秋の宮地域では、現在、新規の地熱発電所建設に向けた取り組みが日々進められています。そこで、地域への取り組みとして「電気の仕組みと地熱発電」をテーマとした出前授業をおこなっています。今回が2年目となったこの取り組み、今回は湯沢市立湯沢北中学校を舞台にして行われました。

五感を使って理解する「電気の仕組み」

当日の1月15日、今回は中学2年生の「技術」の授業時間である午前4時限(4コマ)をいただき行われました。「技術」の授業では、生徒は各教室から技術の教室へ移動してきます。「おはようございます!」と元気よく生徒たちがやってきました。生徒全員の約30人が着席し、挨拶を済ませると早速、広報室の小林さんが先生役となり授業が始まりました。

前半部分では、「電気の仕組み」についてシャカシャカライトや手回し発電機の実験道具を使って、生徒たちが実際に見て感じる授業です。どのようにしたら電気をつくることができるのでしょうかという質問には、生徒たちもなかなか手が挙がりません。そこで実際に体験してみることに。シャカシャカライトを一生懸命上下に振ったり、手回し発電機を使って、実際に豆電球とLEDの「差」について体験したりと、生徒たちは一様に目を輝かせて取り組んでいます。特に手回し発電キットを使って豆電球を点灯させる場合の負荷の大きさと、LEDの場合との差に驚きの声が上がっていました。

貴重な地熱エネルギーと発電について学ぶ

小林さんの授業「電気の仕組み」は実験を中心に行いました

後半部分では、火力建設部の中西さんが先生役となり地熱発電の特徴や仕組みについての授業です。まずは、フラスコに入れたお湯を加熱しました。そこから水蒸気を発生させて、その水蒸気で発電機を動かしてプロペラを回す実験を行いました。最初は何が起こるのかと不思議そうな顔をしていた生徒たちですが、実際に水蒸気がシューっと音を立て、勢いよく発電機を動かし始めてプロペラが回る一連の流れを見ると、一同「すごい!」と歓声が上がりました。

地球の恵みを大切に

自分たちで電気をつくって、仕組みを学びました

出前授業を行った湯沢市の全域は、「ゆざわジオパーク」として日本ジオパークににんていされています。ジオパークは、地球や大地という意味の「ジオ」と公園という意味の「パーク」から作られた言葉です。

ジオパークは、大地の成り立ちや大地と人間との関わりについて五感をすべて使って楽しく学ぶ場所で、日本国内には、33のジオパークは、があり、そのうちの6地域が世界ジオパークに認定されています。

ゆざわジオパークではキャッチフレーズを「いにしえの 火山のめぐみ あつき雪 いかして築く 歴史と暮らし」とし、いにしえの火山の恵みである「地熱エネルギー」を見どころの一つとしています。

ゆざわジオパークで出前授業を終えた中西さんが「地熱エネルギーについて正しい知識を教えたい」と力強くおっしゃっていたのが印象的でした。

Page Top
CLOSE