サステナビリティ

社会(S)

活動内容

兵庫県 高砂火力電力所 近畿 電気教室/自然観察学習会

体感しながら楽しく学ぶ 高砂自然観察会

子供たちに囲まれて変わった花のヒメジョオンを説明するJ-POWER田和さん

子供たちに身近な自然のかかわりを体験してもらいたい

子供たちに挨拶を行うJ-POWERグループの皆さん

「エネルギーと環境の共生」を目指すJ-POWERの社会貢献活動の考え方の下、高砂火力発電所では高砂市が実施している小・中学生向け環境学習「エコ教室サポートガイド」事業に参加して「自然エネルギーを利用した発電体験学習」と「自然観察学習会」の2つの取り組みを行っています。発電体験学習は自然エネルギー実験をはじめエネルギーについての知識を深める取り組みです。今回取材した自然観察学習会は夏・秋・冬の年3回行われ、自分たちが住む地域にある自然とのかかわりを体感してもらうプログラムとなっています。

自然観察学習会プログラム

  • 土壌の大切さを知るプログラム
    • ペットボトルを使い腐葉土と真砂土の保水性の違いを実験する
  • 植物の持つ力を体験するプログラム
    • 植物に含まれる成分の違いを10円玉を擦ることで体験する
  • 加茂神社の植物観察プログラム
    • 神社内でも場所によって異なる植物の生育を観察し自然観察指導員が説明する
▲これから始まる実験の説明を真剣に聞く子供たち

6月15日9時30分。梅雨の時期の合間のよく晴れたこの日、高砂火力発電所近傍の加茂神社では発電所勤務のグループ社員が伊保小学校3年生を迎える準備をしていました。しばらくすると、先生の後を陽気な声と共に80人ほどの小学生が神社に向かってきました。境内に小学生が到着すると、J-POWER高砂火力発電所企画・管理G(以下J-POWER)の石村さんからの「今日は楽しく自然について学んでください」という挨拶の言葉に、子供たちは「はい!」と元気よく答えていました。

「見て楽しい・やって楽しい」をコンセプトに

▲JPBS井上さんは10円硬貨の磨き方を熱心に説明します
▲J-POWER田家さんと子供たちは10円硬貨を磨くことに夢中です

自然観察指導員の資格を持つJ-POWERの田和さんをはじめとするスタッフの皆さんは自然観察額集会のプログラムを考える上で、「見て楽しい」、「やって楽しい」をコンセプトに子供たちが自分から体感できるもの、野外でなければできないものとして3つのプログラムを用意しました(下表参照)。子供たちは3グループに分かれて、ローテーションですべてのプログラムを体験しました。

「土壌の大切さを知るプログラム」では、腐葉土と真砂土とで保水性の違いを自分たちの目で確認した後で、石村さんから「腐葉土は水を蓄えるので洪水などは起こりにくくなります」という説明があり、みんな大きくうなずいていました。

「植物の持つ力を体験するプログラム」は、配られた10円硬貨を子供たちがカタバミという花の葉で磨きました。JPBS高砂事業所(以下JPBS)の井上さんの掛け声で磨き始めると、硬貨が驚くほど綺麗になるので、何故だろうと興味をもって体験していました。

最後の「加茂神社の植物観察プログラム」はJ-POWERの田和さんと一緒に境内を散策しながら、身近な自然についての解説を楽しく聞きました。目の前にある草花を見ながら、花びらの構造を観察したり、葉っぱの感触を確かめたりすることで子供たちは体感しながら自然を知ることができます。

次回へ向けて、更なる改善を

こうして1時間ほどの自然観察会は無事に終了。非常に満足げな表情で、神社を後にする子供たちの姿は少したくましくも感じました。

「どうやったらもっと分かりやすく伝えることができるか、次回へ向けて更に改善していきたいです」と語るJ-POWERの田和さんをはじめ、スタッフの皆さんからは、自然観察学習会の継続に懸ける強い意気込みを感じました。楽しそうに語る表情がとても印象的でした。

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