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瀬戸石ダム・発電所の状況について(2024年2月)

2024年2月29日
電源開発株式会社

瀬戸石ダム・発電所(熊本県葦北郡芦北町・同球磨郡球磨村)について、流域の安全・安心に向けた取り組み状況をお知らせします。

  1. 球磨川渇水に伴う下流利水への協力放流
  2. 球磨川の瀬戸石ダムより下流の地域では、農業用水、工業用水、上水道と広範囲に河川水が利用されています。
    2023年は9月以降の少雨により、2000年以降で最も河川流量が少ない渇水状態が続くこととなりました。そのため球磨川下流渇水調整連絡会※での要請を受け、当社は今回の渇水が地域に与える影響の大きさを考慮し、例年11月中旬からの調整池の堆砂処理工事のための水位低下を延期し、2024年1月30日まで調整池からの下流利水への協力放流を実施しました。

    • 球磨川下流渇水調整連絡会:球磨川の渇水時における関係利水者間の水利用について連絡及び調整を円滑に行う目的で設置。下流域の関係利水者・自治体等で構成。(当社も委員として参加)
  3. 瀬戸石調整池の堆積土砂排除等【資料1】
  4. 前述の球磨川渇水に伴う下流利水への協力放流のため、調整池の水位低下を延期し、2月中旬から約1.3万m3の土砂排除を開始しており、3月末に完了予定です。
    排除した土砂のうち0.8万m3は熊本県の公共事業に提供する等有効活用への協力を行います。
    また、今年度は既に土砂仮置き場から国や県の公共事業に約5.9万m3の土砂を提供しており、合計で6.7万m3となる予定です。
    最新の調査による堆積土砂量は、2012年度のピーク時から約6割減少しています。
    今後も土砂排除や出水時の通砂/排砂運用により堆積土砂の低減に努めてまいります。
    なお、当社ホームページにて、「通砂/排砂運用情報」等が確認できます

  5. 瀬戸石ダムの安全性【資料2】
  6. 2023年12月に実施した変位測量等の結果においても、特に変化は認められず、ダムの安全性に問題はないことをあらためて確認しています。今後も調査・確認を継続してまいります。

  7. 下流警報設備の改善【資料3】
  8. 「令和2年7月豪雨」で被災した下流警報設備について、翌年の出水期前(2021年5月末)までに復旧し、その際、可能な範囲で装置の取付け位置を高くする対策を行いました。
    なお、「令和2年7月豪雨」と同規模の出水が発生した場合、浸水するおそれが残っている一部の警報設備を、より高い場所に順次移設することとしています。また、国道・県道災害復旧工事に伴い支障となる一部の警報設備についても順次移設を進めてまいります。

  9. 瀬戸石ダムの連絡橋の通行
  10. 連絡橋の補修は、上下流の道路・橋の復旧状況を踏まえ、2023年10月より開始しました。工事完了は2027年5月を予定しています。
    工事期間中は全面車両通行止めですが、6月1日から9月20日の間は許可車両・緊急車両のみ通行可能となります。

当社は、今後も流域の皆さまの安全・安心のために必要な対応や改善を継続しながら、発電所の安全運転に努めてまいります。

以上

添付書類

本文(PDF:288KB)

【資料1】 瀬戸石ダム 堆砂量および堆砂排除計画(PDF:271KB)

【資料2】 瀬戸石ダム ダムの変位測量(PDF:283KB)

【資料3】 瀬戸石ダム 下流警報設備の改善(PDF:1.86MB)

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