|
タイ国ガルフ・エレクトリック社(IPP事業持株会社)への資本参加について
当社は、今般、タイ国においてIPP事業を行う持株会社であるガルフ・エレクトリック社へ資本参加することとしました。
具体的には、タイ国の資源開発・輸入会社であるLanna社が有するガルフ・エレクトリック社の株式(1億株、出資比率50%)を全て、当社(約35億円:49%)と三井物産株式会社関連会社であるMitsiam社(1%)の2社で購入することとしました。
ガルフ・エレクトリック社は、IPP事業を行うためにタイ国に1994年に設立された持株会社で、現在、タイ国サラブリ県カエンコイ地区において1998年9月より営業運転を行っているガスコージェネレーション設備(出力10.7万kW及び蒸気32トン/時)を有する現地事業会社の株式を100%所有しています。
また、同社は、この他に輸入炭火力、バイオマス発電、ガス火力の計画も有しています。
今回の当社のガルフ・エレトリック社への資本参加は、上記ガスコージェネレーション設備によるIPP事業への参画を目的としたものですが、本参画を通じて、
- 既に順調に運転されているガスコージェネレーション設備により、IPP事業として、確実な配当収益が見込まれること。加えて、本設備の運転・保守等を通じて、外国製発電機器に係わる技術的知見の蓄積が可能であること。
- 出資パートナーとなるEGCO社が、大規模火力発電所の建設・運転保守等に豊富な経験を有する当社の参画を望んでおり、これに応え、同社と共に事業に取り組んでいくことで当社のタイおよび東南アジアにおけるIPP事業者としてのプレゼンスの向上につながること。
と判断されることから、今般、出資を決定したものです。
なお、本事業への参画により、当社の海外でのIPP事業は8件目(運転中5件、建設中2件、計画中1件)となります。
1.ガルフ・エレクトリック社の概要
名称 |
Gulf Electric Public Company Limited |
所在地 |
タイ国バンコク市(1994年設立) |
社員数 |
約40名 |
資本金 |
授権資本:5,000百万バーツ(約140億円:1バーツ2.8円で換算)
払込資本:2,000百万バーツ(約 56億円:1バーツ2.8円で換算) |
出資比率 |
EGCO社(Electric Generating Public Company Limited) 50%
[↑タイ国最大の民間発電会社]
Mitsiam International Company Limited 1%
[↑三井物産の関連会社(タイ国現地法人)]
当社 49%
※役員は11名とし、当社から5名を任命(非常勤) |
|
2.ガルフ・コージェネレーション社の概要
名 称 |
GuIf Cogeneration Company Limited |
所在地 |
タイ国バンコク市(1996年設立) |
社員数 |
約40名 |
資本金 |
授権資本及び払込資本:850百万バーツ(約24億円:1バーツ2.8円) |
出資比率 |
ガルフ・エレクトリック社 100%
※役員は5名とし、当社から1名を任命(非常勤) |
事業概要 |
ガスコージェネレーション設備の所有運営及び電力・蒸気の販売 |
|
[ガスコージェネレーション設備の概要]
地点 |
タイ国サラブリ(Saraburi)県カエンコイ(Kaeng Khoi)地区工業団地内(バンコクから北へ120km) |
タイプ |
ガスコンバインドサイクル発電 |
出力 |
10.7万kW及び蒸気32トン/時 |
燃料 |
天然ガス《タイ国石油公社との間でガス供給契約を締結》 |
スキーム |
BOO方式(Build, Own and Operate方式) |
販売先 |
EGAT(タイ電力公社) 9.0万kW(21年契約)
工業団地内企業 1.5万kW及び蒸気16トン/時 |
運転保守 |
直営 |
総事業費 |
約3,400百万バーツ(約95億円:1バーツ2.8円で換算)[出資2.5:借入7.5] |
工程 |
1998年9月より、営業運転を開始し、現在順調に運転中。 |
|
|