プレスリリース

2023年

プレスリリース

胆沢第一発電所において融雪時の自然越流水を有効利用する試行を開始します
~利水者間の連携としてJパワー初の試み~

2023年2月14日
電源開発株式会社

電源開発株式会社(以下「Jパワー」、本社:東京都中央区、代表取締役社長 社長執行役員:渡部 肇史)は、Jパワー胆沢第一発電所(岩手県奥州市、14,200kW)において融雪時の胆沢ダムの自然越流水を発電に有効利用し発電する取組みの試行を2月15日から開始します。

胆沢ダム(国土交通省が建設し管理している特定多目的ダム)では、これまで融雪期には、かんがい用水の貯留や水道用水等の供給のため、運用水位を高くしており、ダム湖に流入する水の一部は発電に利用することなく未利用のまま自然放流していました。

今回の取組みは、この未利用水を活用し、再生可能エネルギーである水力発電の発電電力量を増やす試みで、冬季に十分な降雪があり渇水の恐れがないことを条件にしています。融雪期前にダムの水位の低下で確保される容量に貯留することで、この未利用水を越流させずに発電に有効活用します。今回の試行による効果はこの春の融雪期に限定されるものですが、約1,200,000kWhの発電量増加が見込まれ、これは東北地方の一般家庭約260世帯分の年間電力消費量に相当します。

Jパワーは、国土交通省、岩手県をはじめとする関係者の皆様と連携のうえ、国が進めるカーボンニュートラルに向けて取組んでいきます。

Jパワーグループは、これまでの全国各地における水力発電所開発・運営の経験と実績を踏まえ、2021年2月26日に公表したJ-POWER "BLUE MISSION 2050"で掲げたカーボンニュートラルの実現に向け、水力発電をはじめとした再生可能エネルギー事業の持続的な開発と安定運転に努めていきます。

位置図

[位置図]

融雪期の洪水吐きからの越流状況

[融雪期の洪水吐きからの越流状況]

融雪時の自然越流水有効利用のイメージ

[融雪時の自然越流水有効利用のイメージ]

以上

添付書類

本文(PDF:211KB)

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