2010年
プレスリリース
大間原子力発電所でのMOX燃料利用計画について
平成22年03月15日
電源開発株式会社
当社は、現在、青森県大間町において大間原子力発電所(平成26年11月運転開始予定)を建設しています。大間原子力発電所のMOX燃料に必要なプルトニウムは、国内の電力会社が国内外の再処理工場で回収し所有するプルトニウムのうちから譲渡されることとなっており、今般、電力会社の「六ヶ所再処理工場で回収されるプルトニウムの利用計画(平成22年度)」公表に合わせて、大間原子力発電所でのMOX燃料利用計画を下記の通りお知らせします。
記
- MOX燃料利用の基本的な考え方
大間原子力発電所では、MOX燃料を計画的かつ段階的に利用していくことを基本的な考え方としており、初装荷では炉心の3分の1程度以下を装荷し、段階的に全炉心での利用を目指す計画です。
譲渡されるプルトニウムは、日本原燃株式会社の六ヶ所MOX燃料加工工場が操業開始するまでの間は、海外の再処理工場で回収されるプルトニウムを譲り受け、海外のMOX燃料加工工場で加工する計画です。
六ヶ所MOX燃料加工工場の操業開始以降は、原則として、六ヶ所再処理工場で回収されるプルトニウムを譲り受け、MOX燃料に加工する計画です。
- 初装荷および第1回取替え分のMOX燃料について
燃料の加工・輸送等の燃料調達に必要な期間を考慮し、初装荷(平成25年12月予定)および第1回取替え分のMOX燃料については、海外のMOX燃料加工工場で加工する計画として準備を進めています。また、海外での加工に必要なプルトニウムについては、平成21年11月12日に電力7社との間で譲渡契約を締結しています。
なお、全炉心にMOX燃料を装荷する段階(取替燃料として、毎回、炉心の1/3程度のMOX燃料を装荷)において、1年間に利用するプルトニウム量(装荷するMOX燃料に含まれる核分裂性プルトニウム量を1年当たりに換算した年間利用目安量)は約1.1トンとなる見通しです。
以上