エコ×エネ体験ツアー 水力編@奥只見学生ツアー 2019年ツアーレポート
水力編@奥只見高専・大学生ツアー3日目
6:00
朝の散歩
最終日となる3日目は、今後につなぐ「アウトプット」につなげる一日です。


背筋を思いきり伸ばして〜!
朝食の前に朝の散歩の時間です。ストレッチをして眠気を覚ましたり、ダムに向かってヤッホー!と叫んだり、葉っぱの笛を吹いてみたり。



草笛って難しい!コツを掴めばきっと簡単なのに…
水鳥の舞う羽音、朝露に濡れた草木…。ナイトウォークで歩いたのと同じ道も、早朝の明かりの中では別世界のように感じます。


周囲に意識を向けると、秋の気配をあちこちで感じます
エコパークを散策

エコパークは、やっさんの大事なフィールド
2日目にやっさんから説明のあった「エコパーク」を、実際に歩いてみました。


ブナの赤ちゃん、かわいいよー
水辺には、夏に花を咲かせる水芭蕉や、青色をしたトンボの姿も。そして、ブナの木の赤ちゃん苗もたくさん植えてありました。


どんな生き物がいるのか、思わず探してみたくなります
時が経つにつれ、この人工の緑地もさらに植生が豊かになり、生き物たちの共生が進んでいくのでしょう。
9:00
行動化へのディスカッション
朝食の後は、午前のセッションのために教室棟に移動しました。そこで始まったのは、ドクターによる尾瀬三郎ミニ講座。ドクターの講座が平凡に終わる訳がない…というのは、ここまでくると誰しもが予想することではないでしょうか。今回は「劇団尾瀬三郎」の演出家として学生をキャスティングし、平清盛に恋人を奪われ尾瀬の地へと追放された尾瀬三郎の悲恋の物語を演劇で披露してくれました。キャスティングされた学生たちも、まさかエコ×エネ体験プロジェクトで役者をすることになろうとは思っていなかったことでしょう。インパクトが強すぎて、忘れられない体験になったことは間違いありません。

演出家が一番目立つ気が…?!
そして、いよいよ終盤のメインプログラム。行動化へのディスカッションにはいります。
2日目に描いた求める未来の姿 - 「xxな社会」という言葉をヒントに、テーマや関心の響く仲間を見つけてグループをつくります。そして、目指す社会の姿やそのためにやりたいことについて、対話を通じて探求していくのです。


自分と似ている人を見つけたり、敢えて違う人と組んでみたり


思わず話に熱がこもります
グループごとの発表では、対話によって深められたさまざまな意見が共有されました。
参加者の声
- 点と点をつなぐ方法は無限だと思います。その前に先ず、自分が大きく確実な点になれるように、もっと行動していきたいと感じました
- 互いを尊重して受け入れあうために、先ず、仲間意識を持つことができます。共通の課題や、共感と信頼を持つために、いろいろな体験をしたり、対話や発信を重ねることが大事だと思いました
- 自分の周りにも目が向かうように、心の余裕を持てるようにしたいです
- ソーシャルメディアで発信したりして、学んだことを伝えていくことから始められると思いました
- 地場のものを食べたり、フェアトレードの服を着たりすることは楽しいし、人にもいいよと進めたくなると思うんです。自分のできることから取り組んで、自然な形で広げていけたらいいと思います
- 一日の生活をSDGsとの関連から書き出してみることで意識して、具体的な取り組みを進めていくことで貢献することができそうだと思います


グループのみんなで見つけたアイデアにワクワク




参加者の声
- 地場のものを食べたり、フェアトレードの服を着たりすることは楽しいし、人にもいいよと進めたくなると思うんです。自分のできることから取り組んで、自然な形で広げていけたらいいと思います
- 一日の生活をSDGsとの関連から書き出してみることで意識して、具体的な取り組みを進めていくことで貢献することができそうだと思います


自分一人だったらこんなアイデアは思いつかなかったかも
12:00
全体の振り返り
- エコ×エネ宣言へ
最後に、「エコ×エネ社会を実現するために学生時代にこれだけはやっておこう」という宣言をメッセージに書き、奥只見ダムに木を植えるイメージでボードに貼りつけました。




参加者の声
- 水資源や水問題をもっと勉強する。現場に行って体験する
- 異なる人が集まる機会に積極的に参加する
- 地元のエコツアーに参加する。現状と問題点を知って伝えていく
- 環境教育を取り入れた英語教育の考案
- エコ×エネツアーに参加したみんなともう一度会ってエコ×エネ活動報告会を行う!

最後にますやんから、エコ×エネ体験プロジェクト全体を振り返ってこんなメッセージがありました。「エネルギーには3つの意味があります。1つ目は力の元。二つ目は元気。3つ目は行動力です。知識を知っているだけの評論家ではなく、実践家になって行きましょう」。
おいしいダムカレーを食べて、みんなで記念撮影して、越後湯沢に向けてバスで出発。




チームごとに記念写真。思わずポーズを決めてしまいます


名残惜しく帰る道すがら、名物のお米のソフトクリームをゲット
地域のお土産も楽しんで、エコ×エネ体験ツアーは終了。「また絶対に会おうね!」と再会を誓い、それぞれ帰路につきました。

エコ×エネ宣言の言葉で植樹した森は、これからどんな風に、社会のエネルギーとなって育ってゆくのでしょうか。「これから」への期待が膨らみます。
プログラムアドバイザーによるコメント
エコ×エネ体験プロジェクトでは、環境教育や企業の社会貢献活動に詳しい社外有識者にプログラムアドバザーとして参加していただいています。

一般社団法人
環境パートナーシップ
会議副代表理事
星野 智子
つながりを発見し、感じ、考え、行動にするためのプログラム
■「違う意見を持った人と意見を交換できて勉強になった。みんなの意見の重なりを発見することが新鮮な体験だった」
■「これまで気づけなかったこと、知らなかったことにたくさん触れることができました。将来教育の仕事に就く予定なので、この活動を、授業にも活かしていきたいと思います」
■「自分と異なる人から影響を受けないと、なかなか人って成長できないなと感じました。この活動をきっかけに、少しでも成長していきたいです」