大学生向け 水力編@奥只見ツアー レポート

エコ×エネ体験ツアー 水力編@奥只見大学生ツアー プログラムアドバイザー

つながりを発見し、感じ、考え、行動にするためのプログラム

美しい自然の中でのさまざまな体験ができるこのプログラムは、参加者それぞれが、発見したり、感じたりできる仕掛けがたくさんありました。

エネルギーを供給するためのダムの仕組みやそれを作ってきた人たち、守っている人たちについて、歴史を学んだり、直接担当の方から説明を聞いたりできるのはとても貴重な体験でした。普段何気なく使っている電気について、感謝の気持ちと興味がわいたと思います。水と電気の関係、森と私たちの暮らしのつながりを、とても丁寧に、そして楽しく学べる機会として有意義なプログラムでした。

ナイトハイクや森のプログラムによって、自然をより深く感じることができたようです。ネイチャーゲームの面白さや、葉や木に対する違った視点を得ることができたでしょう。自然の恵みによって人間は生かされていること、人間はそれを利活用しながら、豊かな暮らしを享受していることを確認できました。

参加した大学生は、就職活動中だったり、勉強やクラブ活動に頑張っている中、同じような境遇にいる全国から集まった仲間と互いの意見や気持ちを共有することができ、そこからの気づきもたくさんあったかと思います。スタッフやアドバイザーにもいつでも話しかけたり、質問できるようになっていて、進路を考えるためにも参考になったのではないかと思います。

交流会の時間には、SDGs(持続可能な開発目標)について私が話す時間を設けていただきました。社会の課題が複雑・深刻になっている昨今、課題のつながりを意識しながら、包括的に物事を捉え、行動することがSDGs達成にも求められています。SDGs達成に貢献できる人がこのプログラムを通して増えることを願っています。

自然と人のつながり、そして人と人のつながり。たくさんの“つながり”を発見し、感じ、参加者一人一人がその有効性や必然性を考えられたと思います。これからの自分の暮らしや勉強、仕事、活動、すべてにおいてつながりを意識しながら、持続可能な社会に向けた行動ができるように心から期待しています。

一般社団法人 環境パートナーシップ会議 副代表理事 星野 智子

プロフィール:星野 智子(ほしの ともこ)
一般社団法人 環境パートナーシップ会議 副代表理事

環境・開発に関する国連サミットや「国連持続可能な開発のための教育(ESD)の10年」の推進、生物多様性やSDGsにおける市民ネットワークの立ち上げ・運営等に参加してきた。現在は地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)の運営を行い、対話の場づくりなどパートナーシップ推進に務めている。(一社)SDGs市民社会ネットワーク、(特活) 日本NPOセンター、(特活)アフリカ日本協議会の理事や農業体験企画の主宰など市民活動に多く携わっている。
地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)