大学生向け 水力編@奥只見ツアー レポート

エコ×エネ体験ツアー 水力編@奥只見高専・大学生ツアー 2017年ツアーレポート

▼ ツアーレポート

水力編@奥只見高専・大学生ツアー2日目

2日目AM
8:10

奥只見ダム見学~遊覧船でダム湖を横断

爽やかな朝で2日目がスタート。朝食を食べて早速奥只見ダムへ出発です。

朝もやの涼しい空気をいっぱいに吸い込んで出発!

まずは緑の学園の目の前の奥只見ダムへ移動です。1日目に見た二居ダムと比べて、大きさも見た目も全く異なりますね。ダムの上の部分である天端(てんば)を歩いて進んでいきます。

風も無く、湖面には山々が映ります。

ダムの堤の高さは157m。覗き込むと吸い込まれそう。(左)
ダムの下から吹き上がる風を、落ち葉使って感じてみます。(右)

クイズで予習した通り、新潟県と福島県の県境にある奥只見ダム。「福島県、突入~!」

ダムをバックに記念撮影!
すがすがしい2日目のスタートをきりました!

遊覧船に乗ってダム湖を横断して、ブナの森へ向かいます。デッキから景色を見たり談笑したりしながら、ゆっくり過ごしました。雪解け水を蓄えた雄大なダム湖を、船はなめらかに進んでいきます…

2日目AM
10:10

森の体験プログラム

ここから森の体験プログラムのスタートです。森に入る前に、何やらペットボトルに水を汲むよう指令がありました。何に使うのかはお楽しみ!

森の入り口の広場には「尾瀬三郎」の石像がお出迎えです。尾瀬の地名の由来になったともいわれる尾瀬三郎は、平安時代、女性を巡る争いに敗れて地を追われた悲恋の物語があります。

その詳細について後程知る(体験する?)ことになるとは、皆思ってもいないのでした。笑

森に入る前にもう1つ。葉っぱを使ったじゃんけんゲームをします。まずは3枚好きな葉っぱを選びます。色も形も異なる葉っぱを選ぶことがポイントです。色やにおい、手触り…葉っぱの特徴を使ってじゃんけん勝負です!

選りすぐりの3枚で勝負

「葉っぱっぱ!」の掛け声で対決です。

お互いに葉っぱを見せ合い、アピールタイム。

最後は葉っぱを風に乗せて自然に帰します。

いよいよブナの森へ出発です!広場は日差しが強く暑かったですが、森に入ると日差しはやわらぎ涼しくなりました。キープ協会メンバーの案内で、ブナの樹も見分けられるようになりました。見回すと辺り一帯は、白い木肌の美しいブナの森です。

木漏れ日の中を進んでいきます。

元に目を向けると‥
ブナの実や幼木も見つけられました。

ブナの木肌は白くてつるりとしています。
触るとひんやり気持ちいい。

五感を使って森を感じつつ、もう1つお楽しみ。雪に負けずしなやかに育ったブナの幹は、根本がカーブしています。まるで、自然のゆりかご!ということで、ブナの幹に身を任せてリラックスタイム。

目を閉じて、しばしゆっくり。

森で感じたことを漢字1文字に込めます。

2日目PM
12:00

まとめのワークショップ
~森と水と電気のつながりを学ぶ実験~

最後はドクターの「まとめのワークショップ」の時間です!水力発電とブナの森、どんな関係があるのでしょうか?手作りの実験道具を使って、楽しく明らかにしていきます。

ドクターとさな坊が軽快に進めていきます。何が始まるんだろう?

種も仕掛けもありません。これで「森の土」をつくります!

森の土ができあがり!植物が育つ条件、実験で確かめましょう。

森とグラウンドに雨を降らせます。
森に入る前に汲んだ水はここで使います。

空気の通り方や水の保ち方など、
模擬の土で実験です。

「合体の術~」でラストは森に降った水が発電へと繋がりました。

2日目PM
13:00

昼食、環境概論、エコパークの時間

すっかりお腹も空いたので昼食の時間です。天気もよいので外で食べてもOKですよ~。

お昼後は、緑の学園・教室棟に移動して「座学」の時間です。黒板やロッカーがあったり、小学校の教室そのもの!

まず輪になって座り、これまでのプログラムの感想や気になることを書き記します。

あれ?円卓にそのままペンで書いていいの?いえ、これは丸い模造紙(その名も「えんたくん」)を膝の上に置いているのです。思い出したこと、他の人の話を聞いて気づいたこと、もやもやしていたことも、皆で共有。どんどん書き足していきましょう。

あっという間に「えんたくん」は
文字でいっぱいに。

次は普段は大学の講師もしている ますやんから、環境教育の入り口を教えてもらいます。環境問題はなぜ起こるのでしょう?その解決策の1つとしての環境教育という手段があるのですね。

次の講義に移る前に、ドクターの招集で「チーム・クワガタ」の登場です。1日目夜のでんでん虫の再来か!?と思われましたが…

クワガタ、ガチガチ!手遊び第二弾。
みんな温かく見守ってくれてありがとう!(涙)

気を取り直して、やっさんが登場。この時間は、奥只見発電所の増設工事の際に、貴重な生態系を守るためのJパワーグループの取り組みについて、講義がありました。復元された湿地は現在「エコパーク」と呼ばれる公園になっています。

もちろん「湿地を復元すれば万事解決!」とはいきません。これからも環境との共生への取り組みは続きます。

2日目PM
16:30

特別講義「ドクターの時間」

最後はドクターからの特別講義です。ギャグを連発する関西人の「ドクター」。一体何者なの?まずはDVDが上映されます。TV番組「ベストハウス1・2・3」が始まります‥あれ、世界を変えた日本人としてドクターがテレビに出ている!

ドクターがこれまで環境問題に対してどんな取り組みをしてきたのか、その経緯や思いが明らかになります。

「もう歳だから…ではなく、やろうと思ったその時が一番若い!」

環境問題への様々な取り組み方、その「行動」について、ますやん・やっさん・ドクターの話を聞きました。この後は、自分たちでその「行動」を考える番です!
エコとエネの共生した社会とは‥をそれぞれ考えて2日目の座学は終了です。

みんなの考える「エコ×エネ社会」を共有します。

2日目PM
19:30

ナイトハイク ~五感で楽しむ夜の散歩~、交流会

夕飯が済んだらナイトハイクの時間です。この日は満月。山や雲が月に照らされ浮かび上がります、街灯も無いのに足元には影もできました。月明かりってこんなに明るいのですね!

グラウンドに寝ころび空を見上げ、虫の声や川の音に耳を澄ませます。暗闇に目が慣れてくると蛍も見つけることもできました。

暗闇に慣れた「動物の目」の実験。

2日目の夜も自由交流会。皆の距離がさらに縮まっていきました。

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