大学生向け 水力編@奥只見ツアー レポート

エコ×エネ体験ツアー 水力編@奥只見学生ツアー 2021年ツアーレポート

▼ ツアーレポート
2021年8月27日(金) 2日目
10:00

アウトプットの朝「行動化へのディスカッション」

2日目の最終日は朝の10:00から、ぱりんことラビットのガイドを経て、ディスカッションがはじまりました。持続可能な社会の実現に向けて、参加者自身が関心のある、あるいは取り組みたい分野や領域と結びつけて、行動化を図ることが目的となりました。

2日目の最終日は、昨晩考えた「●●社会」を実現するために、自分たちが今やっていること、これからできることをグループに分かれてディスカッションしていきました。目的は、具体的なアクションです。
2日目の最終日は、昨晩考えた「●●社会」を実現するために、自分たちが今やっていること、これからできることをグループに分かれてディスカッションしていきました。目的は、具体的なアクションです。

1日目の参加者のようすと発表された「●●な社会」から、スタッフが協議してテーマを設定し、参加者は自分の興味関心のあるテーマに分かれてブレイクアウトルームでのグループセッションに臨みました。以下に、そのテーマを紹介しましょう。

  • エコロジー&エコノミー
  • コミュニケーション
  • 教育(次世代)
  • 共存・助け合い(2グループ)
  • 自主性と責任
ディスカッションのようすをのぞかせてもらうと、とても白熱して、濃く真剣なやり取りや笑いも交えながらの楽しいようすがありました。グループによっては、具体的なアクションや考えが次々と出てきていました。また、明確な結論が出なくとも、グループで出た意見や学び合い自体のプロセスを伝えることが大事だということが、ラビットやぱりんこからは伝えられていました。
ディスカッションのようすをのぞかせてもらうと、とても白熱して、濃く真剣なやり取りや笑いも交えながらの楽しいようすがありました。グループによっては、具体的なアクションや考えが次々と出てきていました。また、明確な結論が出なくとも、グループで出た意見や学び合い自体のプロセスを伝えることが大事だということが、ラビットやぱりんこからは伝えられていました。
13:00

問いをもち考えた「グループセッションの発表」

昼食後はグループによる発表です。そのようすからは、どのグループも自ら重ねた深い問いを考え続けたことが感じられるものとなりました。

「エコロジーとエコノミー」グループ

エコロジーと経済を考え続けたグループは、自然と接する経験や教育が環境への意識を高めるという視点から、自然に触れ合いつつ経済活動を体験できる小中学生向けプログラムのアイデアを紹介していきました。

メンバーが各自、大学でのゼミ活動やボランティアで子どもたちと接する「場」を持っていることから、今後のアクションにも大きな期待感が寄せられました。
メンバーが各自、大学でのゼミ活動やボランティアで子どもたちと接する「場」を持っていることから、今後のアクションにも大きな期待感が寄せられました。

「コミュニケーション」グループ

コミュニケーションのグループでは、自分の過去の経験を振り返って、コミュニケーションを今後どうするかを話し合いました。

大学の国際寮に住んだ経験を生かしてコミュニケーションの場を自分で作るというアクションが発表されました。
大学の国際寮に住んだ経験を生かしてコミュニケーションの場を自分で作るというアクションが発表されました。

その後「コミュニケーションって何なんだろう」という問いが参加者に向けて発せられました。チャットには、ぞくぞくと意見が送られてきました。「他者を理解するため」、「人を笑顔にする」、「人とのつながりを実感するもの」などの数多くの声が出ましたが、ラビットはコミュニケーションの「場」に着目して、さまざまな視点を参加者に与えました。まさにこうしたやり取りもコミュニケーションのひとつだと参加者は実感したのではないでしょうか。

「教育(次世代)」グループ

教育(次世代)をテーマに話し合ったグループは、学校教育と地域のコラボレーションを具体的なアクションにまで高めました。

特に小学校低学年の知識や経験を吸収しやすい時期を捉えて、地域が活性化する教科ごとの案が検討されていました。地域めぐりをしながら買い物をしてお金の勉強をする案などは、地域おこしにも繋がると考えられ、大学生だからこそのポテンシャルも感じられました。
特に小学校低学年の知識や経験を吸収しやすい時期を捉えて、地域が活性化する教科ごとの案が検討されていました。地域めぐりをしながら買い物をしてお金の勉強をする案などは、地域おこしにも繋がると考えられ、大学生だからこそのポテンシャルも感じられました。

「自主性と責任」グループ

自主性と責任を話し合ったグループでは、自分たちが環境に対して既にしていること、できることを意見交換しました。自転車や公共交通機関の利用や水筒の利用、リサイクル、家電製品の節約、認知拡大のためのSNS発信などの具体的な例が列挙されました。

世代別でのアプローチ方法がしっかりとまとめられ、知ってもらう大切さと、整理することから新たな視点が生まれることが感じられました。こうした具体的なアクションとターゲット向けの豊富な施策は好評でした。
世代別でのアプローチ方法がしっかりとまとめられ、知ってもらう大切さと、整理することから新たな視点が生まれることが感じられました。こうした具体的なアクションとターゲット向けの豊富な施策は好評でした。

「共存、助け合い1」グループ

共存・助け合いをテーマにしたのは2グループありました。最初のグループの発表では、メンバー各自が考えた「●●社会」を伝え合って、共通する要素を意識しながら、どうやって共存と助け合いが実現するかを考えていきました。

お互いの意見を丁寧に理解しながら議論を進めているようすがあり、特にラビットからは「人は見たいものしか見ないので、思考もその中でリピートし、その中での思考しかできないために、行動もその中でしかできない。だからそこを飛び越えるアクションが必要で、そのための様々な仕掛けから行動化を想定していたのは驚きだ」という声があがりました。
お互いの意見を丁寧に理解しながら議論を進めているようすがあり、特にラビットからは「人は見たいものしか見ないので、思考もその中でリピートし、その中での思考しかできないために、行動もその中でしかできない。だからそこを飛び越えるアクションが必要で、そのための様々な仕掛けから行動化を想定していたのは驚きだ」という声があがりました。

「共存、助け合い2」グループ

共存・助け合いをテーマにした次のチームは、自然と共存することをテーマに、ひとりひとりがどのようなことができるのか、そのためには自然との関わり方を学ぶことが根底だとして、幼稚園・小学校期と中学・高校・大学期の2つに分けて、様々な課題解決のアプローチから具体的に何を行動するかを考えました。

SNSでの発信やファッションなど、その人にあった形での入り口のアイデアが数多く示されたのも印象的でした。ラビットは、自らの活動にも重ねて、特に「環境を大事にしている人に触れる」という行動もきっかけになると語りました。
SNSでの発信やファッションなど、その人にあった形での入り口のアイデアが数多く示されたのも印象的でした。ラビットは、自らの活動にも重ねて、特に「環境を大事にしている人に触れる」という行動もきっかけになると語りました。
14:00

今から今日からできること「全体の振り返り~エコ×エネ宣言」

プログラムの最後は、知識から実際に行動を移すための「エコ×エネ宣言」です。これから何を行動するか、あるいは実際にやってきたことを学生がひとりひとり、自分の言葉を用いて一言で宣言していきました。学生からは数多くの力強い宣言が発せられましたが、本当に明日から行動に移すことができると感じられるものばかりでした。

たけ@生命科学科さん「自分から動く」
たけ@生命科学科さん「自分から動く」
もくそん@政治学科さん「自分の思い・経験を伝える」
もくそん@政治学科さん「自分の思い・経験を伝える」
ヨドバシ@地理学科さん「まずはもっと環境について勉強する、いずれはボランティアに参加したい」
ヨドバシ@地理学科さん「まずはもっと環境について勉強する、いずれはボランティアに参加したい」

そしておわりの会。学生たちからは、スタッフに対して「2日間、ありがとうございました!」という数多くの感謝の声と拍手が送られて、プログラムは幕を閉じました。

最終日も3人の学生に話を聞きました!

「教育の大切さに気付いた」

自然豊かな保育園や小学校で入っていたマリンバの団体で出会った先生がとても優しく、自分自身も教える経験もできたこと、中学生のクラスが荒れたとき救ってくれた吹奏楽部の顧問の先生との出会い等から、教師は良いなと思い大学は教育学部に進みました。今回は、全国の学生と話す機会がとても楽しく、あらためて教育は大切だと気付き、教師になりたいという思いも一層強くなりました。将来は地域と教育に興味があるので、その研究をするか、あるいは現場に出るか、まだはっきりとは決めていませんが、これからいろいろな体験を通じて決めていきたいと思います。

りら@教育学部さん
りら@教育学部さん

「環境を守る仕組みを考える会社に入りたい」

自然が大好きな子供で、毎日のように釣りに行っていました。滋賀大学で子供向けに農業や食べる文化、伝統工芸等を体感して学ぶ集まりが開催されていて、小学校の4年生から3年間ほど通いました。それが今、専攻している環境経済学に繋がっています。今回は、学部も違う人たちが、自分たちの専門分野の範囲から環境にどう取り組むのか、ひとりひとりができることを考えることに刺激を受けました。私はゼミ活動で環境と経済の2つを子供たちに伝えていくことが大事だと思っています。将来の夢は、大事な環境をどう守るのかの仕組みを考えることや、環境資本を大切にする会社に入りたいと思います。

あつと@経済学科さん
あつと@経済学科さん

「建設会社で環境の学びを生かしたい」

3歳の頃から看護師になるのが夢でしたが、受験時に迷い、分野を横断して広く学べる学科を選びました。大学の授業で環境への興味が高まり、環境に特化したゼミを選びました。2月の火力編も参加したのですが、今回も学部が違うのに同じ「環境」のことをシェアして話ができることがとても幸せでした。こんなにも全国のいろいろな学部学科の同世代の人たちが、環境問題のことを自分事として考えていることに刺激を受けました。来年から務める建設会社には環境部門があり、建設業で出る廃棄物の環境対策にも力を入れているので、エコ×エネでの学びを役立てられると良いなと考えています。

りの@現代生活学科さん
りの@現代生活学科さん

参加した学生たちが今後、社会を作る仲間として協力しながら行動していけば、多くの困難な社会問題の解決も見えてくる可能性を感じた2日間でした。エコ×エネ体験プロジェクトでは「エコ×エネカフェ」などでも、さらに交流の場が用意されています。ここから未来へ向けて、若きチェンジメーカーたちが一歩踏み出す“行動”に期待は高まります。

拍手で幕が閉じました。みんな笑顔で、またどこかで。
拍手で幕が閉じました。みんな笑顔で、またどこかで。
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