エンジニアリングテクノロジー
石炭灰利用技術
石炭灰を利用した軟弱地盤改良工法
地盤改良工事の大幅なコストダウンを可能にする深層混合処理工法です。これまで同工法における地盤改良材にはセメント系固化材が用いられていました。当社が開発したこのFGC深層混合処理工法では、セメントに石炭灰を添加することで、通常では不可能な低強度から高強度までの幅広い地盤改良が可能になりました。特に山留め掘削工事に大幅なコストダウン効果があります。本工法は、平成11年度地盤工学会「技術開発賞」を受賞し、(財)沿岸開発技術研究センター殿より「FGC深層混合処理工法マニュアル:沿岸開発技術ライブラリーNo.15,H14.12」が発刊されています。※FGC-DM(Fly ash Gypsum Cement - Deep Mixing)
流動性が高く軽量な充填・埋戻し用土木材料
石炭灰に少量のセメントを添加し、海水または淡水と混合することで力学特性を大幅に改善できるフライアッシュモルタルを開発しました。配合設計により強度及び流動性を自由に選定でき、特に狭隘な箇所の充填材料、埋戻し材として高い適応性があります。また、水中に打設した場合は、有効重量が小さくなるため、地盤の沈下や土圧の低減などに有効です。また、硬化促進剤を添加することで水中部の斜面においても型枠を用いずに施工が可能(FAM-NF工法)であり、コストダウンにつながることなどのメリットがあります。空洞充填材、遮水材、二重鋼矢板の中詰材、ケーソンや擁壁及び埋設管路等の軽量裏込め材等、さまざまな用途があります。
石炭灰スラリーを利用した軟弱地盤表層の仮設工法
軟弱地盤上で施工機械が稼働できるだけの地耐力を確保するために、フライアッシュモルタルより流動性を高めた石炭灰スラリーを利用して軽量かつ強度を有する固化板を築造する仮設工法です。技術的には既に処分場に埋立てられた石炭灰を大量利用することで工事のピーク需要に合致した施工が可能なほか、従来工法(砂の水搬工法、シート工法)に比べて大幅なコストダウンが期待できます。既に沖縄県における浚渫土埋立地盤の表層処理において試験施工が実施され、評価されています。
石炭灰利用の流動性の高いコンクリート
石炭灰を有効利用した、流動性の高いコンクリート(FEC=Fly ash Enriched Concrete)です。埋設水路等の周辺や高密度配筋構造物への適用に効果があり、打設時の締固めが不要で、分離抵抗性にも優れ、低発熱で温度ひび割れの発生を低減できます。また、打設条件によりますが、水中での不分離コンクリートとしても利用が可能です。
石炭灰を利用して軽量かつ高強度の骨材をコンクリート用に開発
コンクリート材にふさわしい高強度人工骨材を開発しました。当社では、発電所から発生する石炭灰を造粒・焼成することで非発泡型の骨材(軽量、高強度)を開発し、現在、商業生産を行っています。これは軽量、高強度、低吸水、優れた耐凍害性といった特徴を持っています。一般的な建築物はもちろんのこと、橋梁や超高層ビル等の用途に適しています。
フライアッシュモルタルを用いた可塑性グラウト
フライアッシュモルタルを主材とし、任意の可塑性・流動性・固結性を可能にした可塑性グラウトを開発しました。可塑性グラウトは空洞充填材として使用実績があります。また、地盤へFMグラウトを注入することにより地盤強化を行う地盤改良工法を開発しています。