重要なのは“当たり前”を実現すること
大間現地本部 保守計画グループ
兼 大間現地本部 大間原子力建設所 電気グループ(当時)
工学研究科 量子工学専攻
2011年修了
発電所における電気設備の信頼性を高める。
私が所属している大間原子力建設所電気グループは、発電所の中枢設備であるタービン発電機、冷却システムなどの各設備の電源系統及び計測・制御システムなど、発電所に係る電気設備全般の設計や設置工事、設置済機器のメンテナンスを行います。また、建設所内で工事を着実に進めていくためのライフラインである工事用電源設備の改良やメンテナンスにも携わっています。大間原子力発電所は現在、原子力規制委員会による新規制基準への適合性審査を受けており、建設所では、新規制基準の影響を受けない範囲および周辺で工事を進めています。その中で私は、発電所内に電気を供給する電気設備や、送電線を支える鉄構設備を担当しています。タービン発電機や変圧器は設置前の段階ですが、それらの設備を支える基礎や鉄構設備は完成しています。これらの設備のうち屋外に設置されているものは、何も手を付けずに放置しておくと年数経過とともにサビなどが発生し、求めている性能を得られなくなる可能性があります。そのため、設備の信頼性を高め、将来の電力の安定供給につなげるためには、定期的な点検とメンテナンスが必要となるのです。また、ただメンテナンスを行うだけではなく、その記録を残すことが大切です。設備の工事から時間が経過した後で、当時どのような考え方に基づいて、工事が行われ、工事の完了を検査・確認したのか、後から記録が参照されることがあるからです。発電所を安定的に稼働し続けるためには、今私たちが行っている検査・確認の内容が将来においても必ず必要な情報になります。今だけでなく、何十年後も安定して発電所が稼働できるよう、正しく、かつ明解な形式で検査・確認の記録を残すよう心がけながら業務を行っています。
エネルギー問題の解決に貢献したい。
J-POWERのことを知ったのは、大学の先輩から教えてもらったことがきっかけでした。若い人でも活躍できる環境や、挑戦を前向きに捉える文化を魅力に感じ、入社を決めました。エネルギー自給率の向上、電気料金の低減、CO₂の排出量削減など、日本はエネルギーに関する課題を抱えており、その解決策の一つに原子燃料サイクルの確立があります。従来以上に厳格化した審査を経て、安全性の高い原子力発電所を完成させ、安定的に稼働させることができれば、これら日本全体の課題の解決に寄与できることから、高い使命感を持って取り組んでいます。また、J-POWERはこうした社会的な責任の重さがありながらも、若手社員にもチャンスが与えられる環境です。業務の進め方の設定から任せられることも多く、日々の仕事に責任・やりがいを感じるとともに自分の成長を日々感じます。挑戦した結果、仮に失敗することがあったとしても、挑戦したこと自体を否定する文化は、J-POWERにはありません。これからも前向きに新しい仕事に取り組み、やがては発電所全体を俯瞰できるような広い視野を身につけ、原子力発電を通じて日本のエネルギー問題の解決に取り組んでいきたいと考えています。
関係各所と調整し、“当たり前”を守る。
そもそも電気がなければ、発電所の建設自体を行うことができません。建設所のライフラインである電気設備の設計・改良・メンテナンスを担い、“当たり前に工事を進める”ことを裏で支えることが、私たち電気グループのミッションの一つです。また、原子力発電は、他の発電方式と比べて考慮しなければならないことが多くあり、電気設備の設計や導入においては、他部門と連携する場面が多くあります。特に原子力発電は幅広い領域の技術を用いることが多く、放射線の管理など専門性の高い業務も少なくありません。そのため、業務においては他部門の考え方を理解するとともに全体最適を実現するための高い調整力が求められますが、関係者が多いため、それだけ視野が広がる機会にも恵まれているということであり、結果的に自身の成長につながっています。“建設中”ということは、大間原子力発電所における大きな利点であると言えます。つまり、安全性向上のための変更を柔軟にできる部分も多いということです。安全対策設備の設計を理解して、機械設備を担当する他部署ともよく調整し、また、新しく建設するという優位性を最大限に活かして、安全性の高い発電所をつくりたいと考えています。
貴重な経験を積める機会が多い。
他の電力会社に出向していた際、原子力発電所の重要な設備のメンテナンスを二度経験することができました。普段停止することができない設備で、大規模なメンテナンスは行う時期が決まっているため、二度も経験できたことは貴重な機会だと言えます。一度目はわからないことも多く、周りについていくだけで精一杯でしたが、二度目には最初の経験やそれまでに得た知見を活かし、様々な部門の担当者と出向者であるという垣根を越えて協力し合い、私が全体をまとめるような気持ちでメンテナンスを行うことができました。また、現在は大間原子力建設所において、非常用電源設備の設置について検討しています。完成した設備のメンテナンス経験はありますが、設備の形をゼロから考える機会は今まであまりなく、貴重な経験です。完成形を描いてみて、これまで知らなかった観点に気付かされることもあり、この仕事を乗り越えたら、また一つ視野を広げられるものと期待しています。
地元の船競争で生まれた一体感。
J-POWERは地域の方々との接点が多く、大間原子力建設所の所員も地域のお祭りなどに積極的に参加しています。毎年J-POWERチームとして参加している“船競争”に2017年は私もメンバーとして参加したのですが、その日はあまりにも風が強く、結局私たちはゴールできず(笑)。チーム間の競争というよりも、強風に全員で挑むかたちになってしまいましたが、今では地域の方々とも共有できる笑い話になっていますね。地域の方々との強い一体感も感じられたイベントでした。
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- 2011 年
- 火力発電部 松島火力発電所 発電グループ
- 火力発電所の運転業務
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- 2012 年
- 原子力業務部 原子力調査室
- 原子力政策動向等の調査、研究開発取りまとめ業務
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- 2014 年
- 原子力業務部付 北陸電力株式会社 出向
- 原子力発電所のメンテナンス・改良業務
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- 2017 年
- 大間現地本部 保守計画グループ 兼 大間現地本部 大間原子力建設所 電気グループ(当時)
- 電気機器の設計・施工監理業務
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水力発電・変電笠松 隼樹
電気・通信
技術系グローバル社員 -
水力発電・変電小栁 唯
電気・通信
技術系グローバル社員 -
火力発電新垣 壮士
電気・通信
技術系グローバル社員 -
火力発電中井 基嗣
電気・通信
技術系グローバル社員 -
原子力発電中西 功
電気・通信
技術系グローバル社員 -
送電藤川 道男
電気・通信
技術系グローバル社員 -
送電中嶋 聖善
電気・通信
技術系グローバル社員 -
情報通信服部 啓之
通信
技術系グローバル社員 -
情報通信平林 大樹
通信
技術系グローバル社員 -
水力発電・変電西尾 宣俊
機械
技術系グローバル社員 -
火力発電高栁 宜孝
機械
技術系グローバル社員 -
原子力発電河谷 浩司
機械
技術系グローバル社員 -
火力発電黒木 貴士
化学
技術系グローバル社員 -
火力発電田﨑 大介
化学
技術系グローバル社員 -
原子力発電齋藤 武志
原子力
技術系グローバル社員 -
土木甲木 守
土木
技術系グローバル社員 -
土木佐藤 麻衣
土木
技術系グローバル社員 -
建築山本 亮
建築
技術系グローバル社員 -
地質滝沢 顕吾
地質
技術系グローバル社員 -
機械(鋼構造)平井 一史
機械(鋼構造)
技術系グローバル社員 -
事務浅見 知冴
事務
事務系グローバル社員 -
事務小嶋 隆熙
事務
事務系グローバル社員 -
事務大谷 俊哉マリウス
事務
事務系グローバル社員 -
事務中島 由貴
事務
事務系グローバル社員 -
事務石毛 奈津美
事務
事務系グローバル社員 -
事務菅原 達也
事務
事務系グローバル社員 -
事務藤重 凌
事務
事務系グローバル社員