小学生親子向け 水力編@奥只見

J-POWER エコ×エネ体験ツアー 水力編@奥只見小学生親子ツアー2026年ツアーレポート

20年受け継がれる
「J-POWERエコ×エネ体験ツアー」
巨大ダムの底とブナの森で学ぶ
水力発電の世界

20年受け継がれる「J-POWERエコ×エネ体験ツアー」巨大ダムの底とブナの森で学ぶ水力発電の世界

J-POWERの「エコ×エネ体験プロジェクト」は、2007年の開始以来、「エネルギーと環境の共生」をテーマに、エネルギーと自然環境のつながりを、体験を通じて伝えてきた学習プログラムです。環境教育の専門家らと協働しながら活動を続け、今年で20年目を迎えました。奥只見を舞台に、普段は立ち入ることのできない発電設備の見学や自然体験、実験などを通じて、全国から集まった親子がともに五感を使って学び、交流を深めた1泊2日のプログラムのようすをレポートします。

子供の「なぜ?」を育てる体験の力
佐藤亮子氏から保護者へのメッセージ

教育評論家 佐藤亮子氏
教育評論家
佐藤亮子氏

ダムを見上げた驚きも、発電所の巨大な設備を前に感じた迫力も、実験に目を輝かせた瞬間も、親子で共有した体験は子供の心に長く残ります。そうした「本物に触れる経験」は、子供たちの学びや成長にどのようにつながるのでしょうか。3男1女を東京大学合格へ導いたことで知られる「佐藤ママ」こと教育評論家の佐藤亮子氏にメッセージをいただきました。

毎日、机の上での勉強に忙しい子供たちも、ふと手を休めて顔を上げるとそこには、自分を取り囲む日常生活、外に出れば空に雲に太陽、見上げるように聳え立つ大きな木、雨の日は遥か上の方から落ちてくる雨という名の水。「なぜ?」と考えれば、不思議なことばかり。歴史を紐解けば大昔の夜空には、月と星の明かりのみでした。今、夜道を歩くときには、遠い月より明るい街灯や家々の明かりに守られながら家路を急ぎます。

J-POWER「エコ×エネ体験ツアー」で、家庭の中で何気なく使っている電気というエネルギーの大元を実際に目にしたことは、参加した親子にとって、一生残る感動的な体験だったことでしょう。親子での参加は、現地での経験を共有できるので、自宅に帰ってからも、思い出話に花を咲かせることができます。目に焼き付けたダムの壮大さは家に帰ってから電気をつけるたびに思い出すに違いありません。空から降ってくる小さな一滴の雨とダムのとてつもない量の水、同じ水なのにダムの水からは、私たちの生活に不可欠な電気を生み出すというのは魔法のようです。子供たちはその仕組みを知ることで、科学技術の素晴らしさ、またその魔法のような仕組みの面白さをもっと知りたいと尽きない興味をもつことでしょう。これからの未来に必要なのは、子供たちの純粋な探究心、そして、その子供たちの探究心を育んでいきたいという大人たちの気合いです。

AIが大きな影響力をもつこれからの時代には、私たちは、「人間らしいとはなにか?」を自らの心で考えることがより重要になり、子供たちが豊かな人生を歩むために、自然の偉大さに謙虚になることも必要かと思います。子供たちの好奇心を自然の中に解き放ち、たくさんの体験を用意し、たくさんの「なぜ?」を追求するお手伝いをしていただきたいと思います。

< ツアー概要(A日程) >

  • 日程:2026年8月19日(水)、20日(木)
  • 参加者数:15組30名
  • 場所:奥只見ダム・発電所周辺(福島県南会津郡檜枝岐村・新潟県魚沼市)

「日本最大級の水力発電所!ブナの森でつながりを学ぶ」奥只見編

< 1日目スケジュール概要 >

  • 奥只見ダムの天端(てんば)を歩く
  • 奥只見発電所 体験プログラム ~五感を使って発電所を探検~
  • 奥只見電力館見学
  • 電気の話・エコパークの話・振り返り・お互いを知る時間
  • 夜の観察会 ~電気(灯あかり)のない夜の世界を散歩~
  • 交流会

< 2日目スケジュール概要 >

  • 遊覧船でダム湖を横断!
  • 森の体験プログラム ~奥只見の自然を体感~
  • まとめのワークショップ ~森と水力発電所のつながりに気づく、楽しい実験~
  • 尾瀬三郎劇場
  • 振り返り ~2日間の体験を振り返る時間~

ツアーでは、参加者親子もスタッフも本名ではなく、それぞれが名付けたキャンプネームで交流を深めました。文中ではキャンプネームのままで紹介します。

1日目

長いトンネルを抜けて奥只見発電所へ、いざ出発!J-POWERのことや魚沼地域の特徴を知る

集合場所のJR浦佐駅には続々と参加する親子が集まり、スタッフが旗をもって笑顔で出迎えました。15組30名の親子がバスに乗り込み、奥只見ダムのすぐ近くにある宿、ネイチャーカレッジ緑の学園をめざします。

エコ×エネ体験ツアーへようこそ! JR浦佐駅ではスタッフが笑顔で出迎えました
エコ×エネ体験ツアーへようこそ! JR浦佐駅ではスタッフが笑顔で出迎えました

バスの中では、ツアーのキャプテンを務めるJ-POWERの「てるさん」が挨拶。J-POWERグループは全国約100か所で発電所を運営し、水力をはじめ、火力、風力、地熱、バイオマスなど多様なエネルギーを活用して電力の安定供給を支えていることを紹介しました。参加した子供たちからは「すごい」「知らなかった」といった声があがっていました。

J-POWER「てるさん」が挨拶。「今朝お家で使った電気も、J-POWERがつくった電気かもしれません」
J-POWER「てるさん」が挨拶。「今朝お家で使った電気も、J-POWERがつくった電気かもしれません」
2日間のプログラムをチェック
2日間のプログラムをチェック
参加者に配布された学習キット
参加者に配布された学習キット

続いて、山梨県清里を拠点に自然体験や環境教育活動を行うキープ協会の「みかんちゃん」が、車窓から見える魚沼地域の自然や歴史を紹介しました。奥只見ダム建設のために資材運搬専用道路として整備された奥只見シルバーラインを通りながら、参加者の理解と興味を深めるクイズ大会も開催されました。キープ協会の「しゅんしゅん」と「もっちゃん」が盛り上げる全6問に、子供たちは元気よく手をあげて挑戦していました。

シルバーラインのトンネルの長さは?
シルバーラインのトンネルの長さは?
奥只見発電所ではいつ電気がつくられているのでしょうか?
奥只見発電所ではいつ電気がつくられているのでしょうか?

電気の世界を学ぶDVDを楽しみながら「シルバーライン」を進んでいきます。全長22kmのうち約18kmがトンネル区間で、途中には翌日のプログラムで訪れる銀山平へ続く分岐もあるそうです。バスはそのまま直進し、長いトンネルを抜けると宿泊施設「緑の学園」に到着しました。

まずは昼食タイム。赤・青・黄・緑の4組に分かれて美味しいカレーライスをいただきました。食後は自己紹介をしたり、近況を話したり、初対面の緊張をほぐし、午後の見学に備えました。

美味しいカレーのお米はもちろん魚沼産コシヒカリ
美味しいカレーのお米はもちろん魚沼産コシヒカリ
食後の体操でリフレッシュし、午後のプログラムに備えました
食後の体操でリフレッシュし、午後のプログラムに備えました
自己紹介タイム。「どこから来たの?」「宿題終わった?」初対面同士でもすぐに距離が縮まりました
自己紹介タイム。「どこから来たの?」「宿題終わった?」初対面同士でもすぐに距離が縮まりました

ダムの大きさを実感! 暮らしを支える電気がつくられる現場に潜入大きさも音も大迫力!

いよいよメインプログラム「奥只見発電所の体験プログラム~五感を使って発電所を探検~」へ。ヘルメットを着用して安全を確認し、奥只見ダムの頂上「天端(てんば)」を歩いて向かいました。

右手にダム湖、左手にダム堤体(ていたい)を望む天端(てんば)を歩き、発電所へ向いました
右手にダム湖、左手にダム堤体(ていたい)を望む天端(てんば)を歩き、発電所へ向いました
案内してくれた小出電力所、奥只見電力館の皆さん
案内してくれた小出電力所、奥只見電力館の皆さん
ヘルメット良し! 足元良し! 服装良し! 笑顔良し! 指さし呼称で安全チェック
ヘルメット良し! 足元良し! 服装良し! 笑顔良し! 指さし呼称で安全チェック
ダム湖を見ながら天端を歩きます
ダム湖を見ながら天端を歩きます

奥只見ダムは、重力式コンクリートダムとして日本一の高さ(157m)を誇り、総貯水量は約6億トンで、東京ドーム約480杯分に相当します。面積は約11平方キロメートルにおよび、東京都の文京区や千代田区とほぼ同じ広さです。

奥只見ダムで発電された電力は、首都圏や東北地域の電力供給を支えています。また、黒部ダム、御母衣ダム、奥只見ダムは「日本三大ダム」として知られていますが、このうち御母衣ダム(ロックフィル式)と奥只見ダムはJ-POWERが管理・運営しています。

右側には奥只見湖と森が広がり、その雄大な景色に思わず目を奪われました
右側には奥只見湖と森が広がり、その雄大な景色に思わず目を奪われました

広大な奥只見湖に貯められた水は、水力発電の原動力。 水を高低差によって落下させ、その位置エネルギーを利用して電気を生み出しています。反対側からダムの堤体(ていたい)を見下ろすと、その高さと、大量の水を支える重厚な施設の迫力を実感しました。

親子で天端からダムの底を見下ろし、そのスケールの大きさを確かめました
親子で天端からダムの底を見下ろし、そのスケールの大きさを確かめました
ダムの下を流れる只見川。川の環境を守るため、河川維持流量が常に放流されています。送電線も見えました
ダムの下を流れる只見川。川の環境を守るため、河川維持流量が常に放流されています。送電線も見えました
天端を歩きながら発電所について質問!「この下に発電所がある!」と地下発電所に興味津々
天端を歩きながら発電所について質問!「この下に発電所がある!」と地下発電所に興味津々
いよいよ発電所内に潜入
いよいよ発電所内に潜入

発電所はダムの地下深くの位置にあるため、年間を通じて室温は10度前後。上着を着て、天端のほぼ中央にあるエレベーターで139メートル下まで降りていきました。

地下ではないため「B」が付かない、下に向かって数が大きくなる不思議なエレベーター
地下ではないため「B」が付かない、下に向かって数が大きくなる不思議なエレベーター

連絡通路のある11階に到着。「急に寒くなった!」という子供たちの声が響き、ひんやりとした連絡通路を進んでいきます。側溝に流れる水に触れてみると8度ほどでした。

ダム内の連絡通路は年間通じて室温は10度前後。エレベーターを降りると一気に冷たい空気になった
ダム内の連絡通路は年間通じて室温は10度前後。エレベーターを降りると一気に冷たい空気になった
側溝の水はとても冷たい
側溝の水はとても冷たい
通路の壁にはコケが生育。蛍光灯の光で光合成し、鮮やかな緑色になっていました
通路の壁にはコケが生育。蛍光灯の光で光合成し、鮮やかな緑色になっていました

通路を進むと「ドクター」が待っていて、ダム湖の内部で、水力発電の仕組みを学ぶミニ実験が行われました。雲、ダム、発電機、指令塔の役を子供たちが演じ、「発電開始!」の合図でミニ発電機の電球を灯しました。実験を通して、水力発電には水が欠かせないことや、人が発電を制御していることを体感しました。

「水がつくられるのに必要なのは何?(ドクター)」「雨! 雲! 発電機!(子供たち)」
「水がつくられるのに必要なのは何?(ドクター)」「雨! 雲! 発電機!(子供たち)」
「発電開始!」の指令で地下水を流すと、ミニ発電機が点灯。電気をつくる「指令塔」の役割を体感しました
「発電開始!」の指令で地下水を流すと、ミニ発電機が点灯。電気をつくる「指令塔」の役割を体感しました

連絡通路を進みエレベーターでダムの底部まで降りると、先ほど歩いた天端を、下から見上げられる場所に到着しました。

角度は51度! スキージャンプ台の斜度(約35度)をはるかに超える急傾斜に圧倒されました!
角度は51度! スキージャンプ台の斜度(約35度)をはるかに超える急傾斜に圧倒されました!

最上部に見える水色の水門とジャンプ台のような設備は緊急放流用の洪水吐(こうずいばき)。大雨や台風などでダムの水位が限界になりそうなときに、ダムの崩壊を防ぐために水を安全に下流へ逃がすための設備だが、奥只見ダム湖は大きく、溜まった水は水圧鉄管へ送られ発電に使われるため、この水門が開いて放流されることは滅多にないという。

目を凝らして見るとエコ×エネ体験ツアーのスタッフが手を振っている姿が見えました!
目を凝らして見るとエコ×エネ体験ツアーのスタッフが手を振っている姿が見えました!
普段は立ち入ることのできないダムの底部から見上げる景色に圧倒されました
普段は立ち入ることのできないダムの底部から見上げる景色に圧倒されました

発電機室に向かう前に、水車発電機の模型を使った説明を聞きました。ダムの水が取水口から水圧鉄管を通って大きな水車を回し、回転軸でつながった発電機が回ることで電気がつくられます。

実物の見学を前に、発電機の模型で仕組みを学ぶ子供たち
実物の見学を前に、発電機の模型で仕組みを学ぶ子供たち

発電機室に到着。奥只見発電所は、電気の使用量が増えるピーク時などに発電を行います。先ほど体験したミニ発電実験で学んだように、需要の高まりを受けて「発電開始!」の指令を受けた1号機が実際に稼働していました。発電機から伝わる振動に触れながら、水力発電が暮らしを支えていることを肌で感じられる瞬間でした。

巨大な1号機の発電機のカバーに手を当てると、低く力強い振動が伝わってきた
巨大な1号機の発電機のカバーに手を当てると、低く力強い振動が伝わってきた
4号機の回転軸を見学しました。軸には天然記念物であるイヌワシのステッカーが貼られており、発電中はストロボの点滅周期をダイヤルで回転速度に合わせることで、回転軸が止まって見える仕掛けになっていました
4号機の回転軸を見学しました。軸には天然記念物であるイヌワシのステッカーが貼られており、発電中はストロボの点滅周期をダイヤルで回転速度に合わせることで、回転軸が止まって見える仕掛けになっていました
巨大な設備と響く音に驚きながら、発電所の大きさを体感しました
巨大な設備と響く音に驚きながら、発電所の大きさを体感しました

発電所の見学を終えて天端に戻ると、枯葉を落とし、上昇気流によって空へ舞い上がるようすを観察する体験に挑戦しました。この日は風がほとんどなかったのですが、参加者は天端から身を乗り出すように下をのぞき込み、上昇気流を感じようとしていました。さらに、福島県と新潟県の県境を親子でまたぐひと幕もあり、一歩で県を越える特別な体験に笑顔が広がりました。

もういちど覗き込み、高さを再確認
もういちど覗き込み、高さを再確認
上昇気流を感じようと手を伸ばしました
上昇気流を感じようと手を伸ばしました
一歩で新潟県から福島県へ。親子一緒に県境またぎを体験
一歩で新潟県から福島県へ。親子一緒に県境またぎを体験

歴史を振り返る「奥只見電力館」ダム建設工事の苦労に思いをはせる

続いて「奥只見電力館」に移動し自由に見学。奥只見の四季やダム・発電所建設の歴史をダイナミックに紹介するパネル展示を観たり、自転車を漕いで発電する乗り物を楽しんだり、タブレットで映像教材を視聴したりしました。

発電所見学の後は奥只見電力館へ。体験した内容を親子で復習しました
発電所見学の後は奥只見電力館へ。体験した内容を親子で復習しました

大型スクリーンでは、戦後の高度経済成長期の深刻な電力不足を支えるため、国家的プロジェクトとして建設された奥只見ダム・発電所の歴史を学びました。皆さん、当時の貴重な映像を見ながら、豪雪地帯の険しい山中で進められた大規模工事のようすや、その過程で尊い命が失われたことに触れ、日本の暮らしを支える設備の歴史に思いをはせていました。

ダムカードも贈呈されました
ダムカードも贈呈されました
いただいたダムカードとお土産
いただいたダムカードとお土産
奥只見ダム建設工事で亡くなった方々の慰霊碑
奥只見ダム建設工事で亡くなった方々の慰霊碑
映像で学んだ雪深い奥只見でのダム建設工事の苦労に思いをはせながら慰霊碑に黙とうをささげました
映像で学んだ雪深い奥只見でのダム建設工事の苦労に思いをはせながら慰霊碑に黙とうをささげました
水と緑に包まれた奥只見ダムを背に、心に残る記念撮影
水と緑に包まれた奥只見ダムを背に、心に残る記念撮影

電気の話/学び合い・お互いを知る時間親も子も知らない電気の知識。一緒に学ぶ時間

「緑の学園」に戻った後は、座学で電気の特性や安定供給と環境保全を両立する取り組みについて学びを深めました。J-POWERの「ヤミー」は電気の仕組みを解説。電気は光とほぼ同じ速さで移動すること、貯めておくのが難しいこと、すべての設備が健全に稼働するよう人の手で常に管理されていることなどを学びました。2050年カーボンニュートラルの実現に向けては、安全性(Safety)を大前提に、S+3E(Safety=安全性、Energy Security=安定供給、Economic Efficiency=経済効率性、Environment=環境適合)を同時に実現していく考え方の重要性についても学びました。

今日の体験を思い出しながら理解を深める時間
今日の体験を思い出しながら理解を深める時間

J-POWERの「シゲさん」は、水力発電の仕組みや奥只見ダムと他のダムとの構造の違い、歴史について解説しました。地下発電所は山の景観を守れるだけでなく、自然災害時にも安全な運転が可能であることなど、その特徴についても学びました。

また、2003年に完成した4号機の建設では、絶滅危惧種であるイヌワシやクマタカ、希少生物と生態系への影響を考慮し、地上での露出工事を最小限に抑えるよう設計。自然との共生を重視した発電所づくりが進められ、生態系の維持を目的としたエコパークも整備されました。

緑の学園へ向かうバスの車窓から見えたエコパーク。4号機建設時に生態系の保全を目的として整備された
緑の学園へ向かうバスの車窓から見えたエコパーク。4号機建設時に生態系の保全を目的として整備された

さらに、ダムの下流の川の環境を守るために常に流している「河川維持流量」を活用し、24時間365日発電を続ける奥只見(維持流量)発電所についても紹介されました。本来は河川環境維持のために放流する水を有効活用した発電所で、水資源を無駄なく利用する取組みです。日本一の出力を誇る奥只見発電所のダイナミックな設備の陰で、環境保全と発電を両立する維持流量発電所が稼働していることを知り、参加者の皆さんは水力発電の奥深さを感じていました。

「電気料金はなぜ値上がりするの?」「エネルギー効率って何?」親子から次々と質問が飛び交い、熱心にメモを取る姿が見られました
「電気料金はなぜ値上がりするの?」「エネルギー効率って何?」親子から次々と質問が飛び交い、熱心にメモを取る姿が見られました
ダムや発電所の感想、明日の遊覧船への期待など、それぞれの思いを交えながら自己紹介した
ダムや発電所の感想、明日の遊覧船への期待など、それぞれの思いを交えながら自己紹介した

チェックイン後は夕食の時間。魚沼産コシヒカリや、魚沼産の米で育ったもち豚、布海苔を使ったへぎ蕎麦、八海山の湧水で育ったニジマスなど、魚沼の味覚を堪能しました。

「いただきます!」
「いただきます!」
魚沼の旬と郷土の味を楽しむ夕食
魚沼の旬と郷土の味を楽しむ夕食

電気(灯り)のない夜の世界を体験電気のありがたさを実感

食事が終わりひと休みした後は建物の電気を消して夜の散歩へ。目が暗闇に慣れていくうちにだんだんと足元の草や山並みの影、そして星が見えてきました。葉を閉じているクローバーを観察し、蛙や虫の声など「自然の音」を感じました。広場ではシートを敷き、寝転がって夜空を見上げると人工衛星がスーッと動くのを観察できました。

寝転がって見上げた星空
寝転がって見上げた星空

赤色のライト(暗闇での目の順応を邪魔しない)から白色のライトに変え、片目を隠して、左右の目で暗闇での見え方や色の感じ方がどう変化するかを確かめる暗順応を体験。光のありがたさとともに、人が本来備えている力のすごさを実感する学びとなりました。

暗い中での生き物の観察や目の順応を体験
暗い中での生き物の観察や目の順応を体験

すっかり打ち解けて、楽しい夜の交流会。エコ×エネかるたで白熱バトル!

遊びを通じてさらに仲良くなる夜の交流会では、J-POWERオリジナルの「エコ×エネかるた」で真剣勝負をしたり、スタッフに質問をしたり、皆の距離は縮まって仲良くなっていくようすが見られました。

エコ×エネ体験プロジェクトの学びが詰まったオリジナルかるた
エコ×エネ体験プロジェクトの学びが詰まったオリジナルかるた
資料を読んだり、エコ×エネかるたや発電実験を楽しんだり、質問をしたり。思い思いに交流しながら1日目を締めくくりました
資料を読んだり、エコ×エネかるたや発電実験を楽しんだり、質問をしたり。思い思いに交流しながら1日目を締めくくりました

1日目終了後インタビュー

「ゆっこさん」&「あっくん」親子

「ゆっこさん」&「あっくん」親子

小学校4年生から応募し続け、最後のチャンスとなる6年生でようやく当選しました。普段入れない発電所の奥深くまで見学できたことや、大地の温もりを背中で感じながら寝転んで見上げた星空に深く感動しました。また、ダム建設で100人以上が亡くなった歴史を知りました。昔の人々の多大な努力でできた電気を無駄にしないよう、ゴミの分別や削減をしていきたいです(ゆっこさん・お母様)。

ダムと発電所はとても大きくて迫力がありました。夜の散歩で、灯りのない真っ暗闇で過ごしたことはとても貴重な経験でした。普段、当たり前のように浴びている電気のありがたみに気づくことができました。日ごろから電気を無駄にしないよう、節電を意識していきたいと思います(あっくん・お子様)。

「きよさん」&「あーちゃん」親子

「きよさん」&「あーちゃん」親子

子供のころ、親に連れてきてもらった思い出の地に、今度は娘と一緒に新しい学びの場として再訪できて感慨深いです。一度流した水を下流にあるダムで繰り返し使って発電する仕組みを知り、大変驚きました。ダムが水資源を賢く循環させているように、家庭でもお風呂の水を繰り返し活用するなど、資源を大切にして無駄を減らす工夫を実践していきたいです(きよさん・お母様)。

ダイナマイトを使い、多くの人の手で造られたダムの大きさに圧倒されました。昭和30年代の古い発電設備が、今も中身をアップデートしながら動いていることや、普段乗っている電車など日々の暮らしに電気が繋がっていることがわかり、とても感動しました。ダムの歴史や裏側を知ったからこそ、これからはエアコンや冷蔵庫の使い方に気を配り、大切に使っていきたいです(あーちゃん・お子様)。