多目的石炭ガス製造技術開発(EAGLE)が1,000時間連続運転に成功
〜国内の石炭ガス化発電システムとしては最長記録〜

平成19年5月7日

電源開発株式会社
               

                


 5月2日(水)、Jパワー(電源開発株式会社 社長:中垣 喜彦(なかがき よしひこ))が新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と共同研究事業として進める『多目的石炭ガス製造技術開発』のパイロットプラントにおいて1,000時間を超える1,015時間の連続運転試験に成功しました。これは国内の石炭ガス化発電システムとしては最長記録となります。


EAGLE Jパワーの若松研究所(北九州市)では、平成14年3月から『多目的石炭ガス製造技術開発』(EAGLEプロジェクト:Coal Energy Application for Gas, Liquid & Electricity)のパイロットプラントを運転し、各構成機器の基本特性、環境特性、効率特性などを把握して、実プラントを設計するためのデータなどを取得してきました。

 EAGLEでは、平成19年度の長期連続試験運転として、3月21日(水)より連続運転を続けてきましたが、5月2日(水)に目標である1,000時間を達成し、1,015時間で停止させました。

 本運転試験は石炭ガス化炉および周辺設備の信頼性確認と運転ノウハウの蓄積を図るものです。運転停止後の点検の結果、設備の不具合は確認されず、試験は成功を収めました。これまで国内の国産石炭ガス化発電システムの連続運転記録もEAGLEによる852時間が最長でしたが、今回の1,015時間はこれを大きく上回りEAGLEの高い信頼性を確認しました。これにより酸素吹き石炭ガス化発電システムは、次のステップである実証機に向けて大きく前進することとなりました。


 なお、EAGLEでは今後3年間をかけて、石炭ガス化からのCO2分離回収、炭種拡大、微量物質挙動調査を行っていく計画です。



以上


添付書類



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