中国電力(株)とJパワーによる共同プロジェクト(瀬戸内プロジェクト)の実施について

平成18年5月31日

中国電力株式会社
電源開発株式会社




  中国電力株式会社(本社:広島市中区,社長:白倉茂生(しらくら しげお))とJパワー(電源開発株式会社,本社:東京都中央区,社長:中垣喜彦(なかがき よしひこ))は,両社の経営資源や電気事業のノウハウを活用した「電気供給事業を行う新会社の設立」および「酸素吹石炭ガス化技術に係る検討」という2つの案件を題材とした共同プロジェクト(プロジェクトの総称:瀬戸内プロジェクト)に取り組むことといたしました。

1.電気供給事業を行う新会社の設立について
  中国電力とJパワーは,変化する電力市場に機動的かつ柔軟に対応し得る新たなビジネスモデルを構築するための取り組みとして,同額出資により電気の販売を行う新会社「(仮称)瀬戸内パワー株式会社(以下,新会社)」を設立します。  
 
新会社は,販売用供給力として,将来的には中国電力からの譲渡により自社電源設備を保有しますが,自社電源保有までの間は“助走”として中国電力,Jパワー各々から電力を調達します。中国電力から具体的にどの電源を譲渡するかは,これから1年程度かけて検討する予定です。

新会社設立後,準備が整い次第,卸電力市場での販売を開始します。当面は,日本卸電力取引所(JEPX)での販売を予定しており,掲示板の利用やPPSとの相対取引は,JEPXでの販売実績も踏まえ,対応を検討していきます。また,将来的には,小売も視野に入れて行きたいと考えています。
  【新会社の概要】
    会社名 (仮称)瀬戸内パワー株式会社
    本店所在地 広島市
    設立時期 平成18年8月(目途)        
(年内を目途に卸電力市場での販売を開始)
    取締役社長 未定
    資本金 1億円
    出資比率 中国電力50%,Jパワー50%
    事業内容 電気供給事業

2.酸素吹石炭ガス化技術に係る検討
  両社は,酸素吹石炭ガス化技術に関する大型実証試験の実施の必要性について,共同で検討を行うことといたしました。

石炭資源は,エネルギーセキュリティと経済性の両面で優れた燃料ですが,地球環境との親和性が求められています。酸素吹石炭ガス化技術は,このニーズへの回答の一つとして,燃料電池との組み合わせによる飛躍的な発電効率の向上のほか,CO2分離回収,水素製造,石油代替燃料製造等,幅広い可能性を有しています。

今般の共同検討は,中国電力・Jパワーとも,電源構成上の石炭比率が高く,地球温暖化問題に対応した石炭の有効利用・高度利用という関心を共有するところから,実施に至ったものです。

共同検討は今後2年間程度をかけて実施し,平成19年度末までに大型実証試験の実施可否を判断する予定です。


以上


添付書類
本文(PDF 159KB)
別紙:酸素吹石炭ガス化技術の可能性について(PDF 59KB)

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