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J-POWER’S STAFF MEMBER
佐藤 夢実
大間現地本部企画・管理グループ 兼大間現地本部大間原子力建設所総務グループ
国際関係学科
2023年度入社
モノ・カネの観点から、安全性と経済性の高い発電所に貢献する
現在、大間原子力建設所で経理業務と資材調達業務を担当しています。
経理業務では、建設所で使用する文房具などの消耗品から、津波の影響を防ぐための建設エリア内の敷地造成工事といった大きな工事まで、さまざまなお金が動きます。こうしたお金が予算の中で適切に使われているか管理しています。
資材調達業務では、建設に際してさまざまな工事や物品が必要となりますが、それらの発注契約を担当します。契約先と、法律や社内の規程に基づいて、契約条件や契約金額を交渉して取り決めていきます。大間原子力建設所では、原子力発電所の安全性を守るために、工事や物品の発注契約に携わるには一定の契約交渉力量を認定される必要があるほか、契約先の経営評価を行うなど、一般的な調達業務よりも厳しい制約が設けられています。原子力の安全性を担保しながら、より経済的な発電所をつくるため、他部署の担当者と相談しながら発注仕様の決定や価格交渉、契約条件の精査をしています。
事務所全体のモノやカネを扱う仕事であり、責任も大きいので、周囲とコミュニケーションをとりながら丁寧な仕事を心がけています。
多様なエネルギー源を確保することで、日本のエネルギーを守りたいと考えた。
大学時代に、ドイツのエネルギー政策やノルドストリーム計画を卒業論文の題材として取り上げたことが、エネルギー業界に興味をもったきっかけです。当時のメルケル首相が「脱原発」を掲げてロシアからの天然ガス輸入依存を深めていった結果、ドイツはエネルギーの安定供給確保に苦労することとなりました。エネルギーの重要性を知るとともに、ドイツのような事態に日本がならないため、多様なエネルギー源を組み合わせる、「エネルギーミックス」に携わりたいとエネルギー業界を志しました。その中で、多様な発電方式を持つJ-POWERは、エネルギーミックスとの関わりが大きいと考え入社しました。 現在は当社で唯一の原子力発電所に貢献する仕事ができていることを嬉しく思います。原子力発電にはさまざまな意見がありますが、ベースロード電源として欠かせない発電方式であると考えており、日本の電力安定供給に資することができるよう日々の業務に邁進しています。
信頼と安全のために建設所を運営する。
私の所属する総務グループは建設所全体を取りまとめるグループです。総務グループは私のように経理・資材といったお金を扱う仕事や、社員の職場・住環境整備、発電所視察の来客対応など、多様な仕事を行います。また、発電所の建設には、地域の方々のご理解とご支援が欠かせません。地域で開催される夏祭りや、船漕ぎイベントにも協力し、地域の方々と長期的な信頼関係を築いていくことも重要なミッションです。
安全かつ信頼できる発電所であると、皆さんに認めていただけるように事業所を運営するため、所内外で多様な仕事を行い、原子力発電所の建設に貢献していきたいと考えています。
上司のサポートを受けながら、成長の日々
工事の発注契約業務を行う際に、価格交渉をした際のことが印象に残っています。工事金額は、工事行程に従ってさまざまな費用が発生し、それらを積み上げて予定金額を算出しています。取引先との価格交渉時に双方の金額に大きな差が発生したことがありました。どのように交渉すべきか分からなかったので上司に相談したところ、当社側の工事行程と必要人員・資材について改めて確認し、どこに差が発生し、どの認識に相違があるのか、取引先と協議したうえで交渉をするようにアドバイスを貰いました。入社1年目で大きな金額を扱うことは責任もありますが、より経済性の高い発電所をつくることを意識して業務を行っていきたいと思いました。
また、さまざまな場面で先輩や上司からサポートを受けますが、まずは自ら上司へ提案し、フィードバックをもらうことで、契約の全体像を把握した上で最適な契約を結んでいくことができるよう、成長の日々です。
同期入社の男性社員1名、女性社員1名と一緒に大間に着任しました。はじめて実家を離れて本州最北端の地で生活することはとても不安でしたが、周囲からのサポートも手厚く、生活も特に不自由はありません。中でも、気の置けない同期との会話にはいつも助けられています。行っている業務は同期と異なりますが、漁協との接点がある同期が、地元の漁師の方から褒められていたりすると、嬉しいと同時に自分自身も発電所の力になりたいと感じます。助け合いながら、時には切磋琢磨することができる同期の存在が、私のパワーの源です。
同期や地域の方との交流を楽しむ。
平日は、地域のサークルに参加してバレーボールやゴルフをしたり、同期や先輩、サークルを通じて知り合った地元の方と食事に行ったりしています。休日は青森市までショッピングに出かけたり、フェリーで2時間ほどの距離にある北海道函館市へ行ったりしています。ゆっくり過ごしたいときもあるので、そんな時は部屋でのんびり映画を観ます。
地域の方と交流する機会も多くあるので、J-POWERの事業が少しでも地域の活性化に繋がれば嬉しいなあと感じています。
担当業務に限らず幅広い知識を学べる環境がある。
会社には自己研鑽制度が充実しています。これは書籍購入代や、オンライン英会話といった、自分の成長につながる費用を会社がサポートしてくれるものです。この制度を利用して勉強し、簿記などの資格を取得すると祝い金を貰えます。社会人になってからも、担当業務に限らず、幅広い知識を持った豊かな人間を目指すことができる素晴らしい制度だと思います。
また電力業界や当社に関する知識は、新入社員研修や日々のOJT研修を通じて学ぶことができます。日々の小さな習慣として、自分がどのような人間になりたいか目的意識を持ちながら業務を遂行することが大切だと思います。
大間現地本部企画・管理グループ 兼大間現地本部大間原子力建設所総務グループ
経理・資材業務