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送電ネットワークの未来を描く

神原 龍太郎

J-POWER’S STAFF MEMBER

神原 龍太郎

電源開発送変電ネットワーク 企画部 企画グループ

工学研究科 量子工学専攻

2012年度入社

現在の仕事内容について

J-POWER送変電の未来を見据えて、情報収集や分析を行う

近年の電力業界は、公平性ある競争環境の確保などを目的に、2016年の電力小売全面自由化をはじめ、今も改革の真っ只中にあり、経済産業省等を中心に電力システム改革について日々議論されています。その改革の一環として、2020年には発電・小売事業の公平性を確保する観点などから、地域の電力会社やJ-POWERの送配電部門を発電・小売部門と別会社にする、いわゆる「発送電分離」が2020年に行われました。
私はJ-POWERから分社化した送変電会社である、電源開発送変電ネットワーク㈱(以下、「J-POWER送変電」)の企画部に所属しています。企画部は事業環境や収益性などを検討して会社の方向性を決める部署です。私はその企画部で、経済産業省などの会議体を傍聴し、電力システム改革に関する情報を収集しています。また、そこで得た情報を基に、システム改革がJ-POWER送変電の事業にどのような影響を及ぼすかを評価・分析し、事業戦略に反映します。
適切な事業運営のためには電力システム改革の議論を始めとした情報収集が重要なため、アンテナを高くして、広い視野を持ちながらタイムリーに周囲と情報共有しながら判断していくことを心がけています。

神原 龍太郎

J-POWERで働く理由

特徴的な設備と、個人の裁量の大きさに基づく、自身の成長。

学生時代は工学系の勉強をしており、生活に必要不可欠な電力を供給する仕事をしたいという漠然とした想いから電力業界を志しました。J-POWERは、地域と地域を結んで電力を送る「地域間連系線」や、交流と直流の変換設備、直流送電線など、他の電力会社と比較しても特徴的な設備を持っている点をきっかけに興味を持ちました。また、J-POWERは社員数が比較的少人数の会社と知り、一人ひとりの仕事の裁量が大きいのではないかという期待もありました。
入社して最初に勤務した送電部門の事務所では、広い範囲にまたがる鉄塔や送電線といった送電設備を少人数で管理しており、任せられる仕事も多様で、入社前に思い描いていたとおり、裁量が大きいと感じました。先輩社員やグループ会社の社員と一緒に、現場で実際に設備を見ながら仕事を覚えていく中で徐々に自分で判断できることが増え、成長を実感しました。現在の企画部の仕事は会社の方向性について提案や関係者との調整をしていくものなので、普段から上司や同僚とコミュニケーションをとって、考え方を摺り合せた上で自身の裁量で対応していくため、楽しんで仕事ができています。

所属する組織のミッション

災害に負けない強靭な電力ネットワークと、再生可能エネルギーの大量導入に貢献する。

J-POWER送変電には、地域間連系線や、直流送電線、海底ケーブル、50Hzの東日本と60Hzの西日本を繋ぐ周波数変換所といった特徴的な設備とそれに伴う技術力があります。その企画部門として、先述した電力システム改革や、脱炭素といった事業環境の変化を把握して、今後の事業戦略を検討します。
現在、日本の電力業界では、地域間連系線の重要性が増しています。震災や台風などの大規模災害があっても別の地域から電力を送ることで電力供給を絶やさないこと。再生可能エネルギーで発電した電力を必要としている場所に地域を超えて送り届け、再生可能エネルギーの導入量を増やすこと。大きくこの2点によって地域間連系線の増強が必要とされています。J-POWER送変電の技術と経験を活かし、電力の安定供給と脱炭素への貢献を目指したいと思います。

神原 龍太郎

印象に残っている仕事

調査から施工、最終検査まで、一貫して経験できた電線張替工事。

新入社員だった時に、関門連系線の海峡部電線張替工事を経験したことです。関門連系線は九州と本州を繋ぐ唯一の送電線で、福岡県北九州市と山口県下関市を隔てる関門海峡を横断しています。数多くの船が往来する国際航路である関門海峡での工事では、船舶の航行の支障にならないよう、電線の海上高を関門橋よりも下げてはいけないなど、非常に多くの制約があったり、工法や資機材が特殊だったりと非常に難しいプロジェクトでした。ちょうど私が配属されたタイミングでプロジェクトが始まったため、工事を行うために必要な事前の現場調査から、実際の張替の施工管理や検査までの一連の流れを先輩社員と一緒に経験できたことは非常に印象に残っています。
今は現場から離れていますが、事業戦略を検討する上でも、保守管理を始めとする現場の仕事をやりやすくするという観点は重要であり、現場での経験が活きていると感じます。

私のパワーの源

音楽

音楽を聴くことが好きで、好きなバンドがライブを行う時には観に行っています。大学生の頃にロックフェスに行ったことがきっかけで、毎年さまざまなロックフェスに行くようになりました。大自然のなかでお酒を飲みながら、好きなバンドやそれまで知らなかったバンドの音楽を聴くことでパワーをもらい、日々仕事をする上での活力にしています。

神原 龍太郎

オフタイムの過ごし方

目標をもって仕事をする事で、充実したオフタイムに。

平日でも時間を作ってはライブハウスにバンドを観に行ったり、友人とボードゲームをしたりして、充実したオフタイムを過ごしています。自分で裁量をもって仕事を進めることができているので、仕事とプライベートでメリハリの効いた生活を心がけることで、日々の業務に集中して取り組むことができています。

専攻がいきていること、入社するまで知らなかったいいところ

専門外でもまずは物怖じせず、自分の意見を発信することが重要。

学生時代の研究は、現在の業務内容と分野が異なるため、直接的に業務に役立っているというわけではありません。しかしながら、研究内容を学会などで多くの人に発表する経験は、今の仕事のやり方に役立っています。仕事では、社内外を問わず多くの人と関わるので、自分の考えていることを他の人にいかに分かりやすく伝え、納得してもらうかということは非常に重要です。今振り返ると、学会での発表は、いい経験だったと思います。
また、入社後のOJT研修(On-the-Job-Training)では、上司や先輩社員がとても親身に教えてくれるので、まずは物怖じせずにどんどん自分の意見を伝えていくことが重要だと思います!

CAREER STEP

神原 龍太郎
2012

水力発電部西日本支店西日本送電管理所福岡送電所

送電線設備の維持管理業務

2015

水力発電部西日本支店西日本送電管理所橋本送電所

送電線設備の維持管理業務

2018

経営企画部経営調査室

電気事業制度に関わる戦略的調査・評価分析

2020

経営企画部経営調査室 兼 グループ経営推進室

電気事業制度に関わる戦略的調査・評価分析、グループ経営管理

2023

電源開発送変電ネットワーク(株)企画部企画グループ

事業戦略立案推進

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