カーボンニュートラルへの道を情報通信の最前線で拓きたい!

POWER PEOPLE

北海道情報通信所(上士幌町駐在)

2022年7月上旬、北海道十勝管内を記録的な豪雨が襲い、落雷や雹(ひょう)にも見舞われて一部で停電が発生。管内にあるダムや発電所を結ぶ情報通信網の保守管理を受け持っている上士幌町駐在の事務所でも、非常電源を立ち上げて被害状況を把握するなど即時の対応を迫られた。

「幸いなことにJ-POWERの電力設備や情報通信網に実害はなく、停電も数時間で復旧して事なきを得ました。ただ、そういう差し迫った状況下で職場の先輩の素早い初動対応や、関係各所と連携して次々に問題を解決していく姿が、経験の浅い私には心強く感じられました」

入社2年目の岡田陸さんは今、この初任地で電力の最前線を見聞し、情報通信分野のスキルを磨いて職場の戦力になろうと修練を重ねる日々。まだ単独でこなせる業務は多くないが、当面はトラブルへの対処法などを提案できる域に達したい。

「私の背中を押してくれるのが職場環境。自社や関連会社も含めて『周りの人々』に恵まれていると思います。ときに厳しい指導を仰ぐこともありますが、言葉の背後にやさしさが感じられます」

岡田さんが入社したのは、J-POWERがカーボンニュートラルと水素社会実現へ向けて「J-POWER "BLUEMISSION" 2050」を発表した直後。小学生の頃から地球温暖化問題に興味があったという岡田さんは、会社の転換期を担う中心世代としての期待も背負う。

「まずは自分の仕事で一人前になること。その上で会社の目標達成に主体的に関わっていきたいと思います」

取材・文/内田 孝 写真/斎藤 泉

植坂無線中継局へ出向いて情報通信設備をチェック。上司から作業の流れや要点をレクチャーされ、熱心にメモを取る岡田さん。
無線鉄塔上部の左向きのパラボラが上士幌町の事務所と対向している。
石狩・十勝管内に点在する水力発電所やダムの情報が集まる上士幌町駐在の事務所棟。
運用データやライブカメラ映像などから管轄エリア内を監視制御する。
データや気象情報などを集約・分析するミーティングも修練の場となる。

PROFILE

J-POWER 東日本支店
北海道情報通信所 上士幌町駐在
岡田 陸