簡単でヘルシーなスパイスカレーを日本中に
印度カリー子
Venus Talk
スパイスカレー研究家 印度カリー子
「カレー好きの姉のために、初めてスパイスカレーをつくった時、『料理経験が浅い私でも、おいしくできた!』と感激しました。それがきっかけでつくり始めたのです」
スパイスカレーは、市販のルーを使わず、スパイスからつくる本格的なカレーのこと。印度カリー子さんは、その神髄を求めて毎日カレーをつくり続けた。
「日本では、カレーは煮込み料理というイメージですが、むしろ炒め料理だったんです」
複数のスパイスを使うスパイスカレーは難しそうだが、基本的な材料を揃え、ちょっとしたコツを押さえれば、実は簡単においしくつくれて、アレンジも豊富だという。その魅力を伝えるために、カリー子さんはブログでレシピを公開するだけでなく、自らスパイスセットを考案し、その販売も開始。香林館株式会社という法人組織も設立した。現在、東京大学大学院でスパイスの研究に打ち込みつつ、新商品の開発に取り組んでいる。
「スパイスカレーは私の運命。人生が変わりました」というカリー子さん。スパイスカレーの道を究め、日本中に広めたいと語ってくれた。
取材・文/ひだい ますみ 写真/竹見 脩吾
PROFILE
スパイスカレー研究家 印度カリー子
いんどかりーこ
スパイスカレー研究家。香林館株式会社代表取締役。1996年生まれ、宮城県出身。スパイスカレーセットの開発・販売やコンサルティングを行う。『ひとりぶんのスパイスカレー』など、9冊の著書がある。