日本とタイ国の友好を深める

Global J-POWER Spot

気軽に相談しあえる関係を目指して
J-POWER Generation (Thailand)

PROFILE

小嶋 隆煕(こじま たかひろ)

J-POWER Generation (Thailand) アシスタントマネージャー

現地パートナーとの橋渡し役

東南アジアの主要国の1つ、タイ国は、自動車産業をはじめとする日本の製造業が多数進出している国としても知られる。J-POWERは1960年代から同国の発電所建設などのコンサルティング業務で関わり、90年代からは発電事業への資本参加によって、同国のエネルギーに貢献。現在J-POWERグループが手掛ける発電プロジェクトは15件に及び、タイ国の主要な発電事業者として電力安定供給に努めている。
2018年、タイ国の首都バンコクにあるJ-POWERの現地法人J-POWERジェネレーション(タイランド)に出向した小嶋隆煕さんに、現地での仕事や生活について話を聞いた。
「昨年10月にパートナー企業であるガルフ(Gulf)社のオフィスに駐在し、会計や財務の仕事をしています。業務中の会話は英語なので、言葉の障壁はありませんが、タイの会社と日本の会社との間でそれぞれ求められる対応が異なる場合もあり、合意形成に難航することがあります。でも、タイの人は仏教の教えが根付いているためか、他人に優しく親身になって話を聞いてくれます。両社共通の『価値』や『利益』に近づけていくことで必ず合意できると信じて取り組んでいます」
そう話す小嶋さんからは、パートナー企業と良好な関係が築けている様子がうかがえた。

タイ人の同僚と、週に2回ほどバドミントンを楽しんでいる。
タイで毎年11月に行われる燈籠流し「ロイクラトン祭り」の様子。
現地法人J-POWER Generation (Thailand)の人たちと一緒に。

苦手でも自分でつくって克服

一方、プライベートはどうなのだろうか。タイ料理といえば辛いことで有名だが、実は小嶋さんは辛いものが苦手。それなのに、小嶋さんは、自分でタイ料理をつくっているのだ。
「食べているうちにタイ料理が好きになってしまい、自分でつくれば辛さも調整できるので、有名なワタリガニのカレー、プーパッポンカリーにも挑戦しました。さらに辛くないグリーンカレーや、辛くないトムヤンクンも(笑)」
バンコクには日本人の駐在員も多く、日本食には不自由しない。にもかかわらず、小嶋さんは文化のギャップを自ら楽しんでいるのだ。
さらに、現地での娯楽について聞いてみると、タイ人スタッフと週に2回、バドミントンをやっており、その活動の中で簡単なタイ語を覚え、冗談が言えるほどには上達したという。
プライベートでもタイでの生活を満喫している小嶋さんに、これからの抱負を聞いてみた。
「パートナー企業であるガルフ社に、J-POWERとチームを組んでよかったと思ってもらえるようにがんばりたい。お互い困ったときには、仕事上のカウンターパートのところにすぐに駆け付け、気軽に相談し合えるような関係を築いていきたいと思います」

J-POWERが参画しているIPP案件で最大のウタイガス火力発電所。国内産の天然ガスを使用し、総出力は160万kW(アユタヤ県)。

三島由紀夫の小説にも登場した“暁の寺”ワット・アルン(バンコク)。

2012年に完成した新しい寺院ワット・パクナムは、天井画の美しさで有名。日本人にも人気の観光地だ。

小嶋さんがつくったワタリガニのカレー、プーパッポンカリー。