職種と人を知る

FIND OCCUPATION & PEOPLE

チャレンジできる社風の中、多くの人と連携してダムを守る

佐藤 麻衣

J-POWER’S STAFF MEMBER

佐藤 麻衣

水力発電部 中部支店 佐久間電力所 (静岡県 浜松市 浜北区駐在)

理工学研究科 土木工学専攻

2013年修了

現在の仕事内容について

育児短時間勤務の中で保守計画・予算管理など重要な業務を担当

現在の所属では、静岡県の秋葉ダム・船明ダムと各水力発電所の保守管理や運用を行っており、その中で私は保守計画の作成、予算管理のとりまとめなどを担当しています。たくさんある発電所設備の劣化状況や故障の有無を把握し、更新や補修・補強工事などの計画を立案します。工事の効率やコスト、他工事との干渉などを考慮して、実施順などに気を付けながら年度展開を考えます。この計画に基づいて予算を確保するのですが、予算がないと工事ができないため責任は重大です。
今、私は3歳の子どもがいるので、育児短時間勤務制度を利用し働いています。働く時間が限られていますが、重要な仕事を任せてもらい、デスクワークが中心の仕事を割り当ててもらっていることに感謝しています。その一方で、ダム洪水吐ゲート制御装置の更新や発電所構内道路擁壁の変状対策など、現場と向き合う仕事にも配置してもらい、子育てと仕事を両立しながらさまざまな経験を積むことができています。

佐藤 麻衣

J-POWERで働く理由

自分の仕事が巡り巡って電力供給の一助になる喜び

土木は社会基盤を担う分野ですが、その中でも根底のポジションであるエネルギー業界で働きたいと思っていました。特に電気は明かり、熱や動力などを生み出し、人々の生活に欠かせない存在です。ガス会社や他の電力会社にも興味を持ちましたが、J-POWERは全国のエネルギー供給に貢献できる点に魅力を感じて志望しました。私の仕事は“土木”なので「私は今、電気を作っている!」と直接的に実感することはありません。しかし、私の仕事が巡り巡って企業や家庭に電気を送っているわけですから、自分の仕事の価値やエネルギー事業に関わっている手ごたえは、常に感じています。

所属する組織のミッション

設備の保守点検、管理や補修

私が所属する組織の主なミッションの一つは、佐久間ダムの下流にある秋葉ダムと船明ダム、各発電所設備の保守管理です。具体的には土木設備の点検や維持管理、劣化・破損した設備の補修・補強や更新、ダム調整池の土砂管理、出水時のダム放流対応といった業務を行っています。また、工事を行うために河川法や自然公園法などの申請が必要な場合があるので、各関係法令の許可権限者との事前協議や申請対応も重要な任務です。工事の中には地元の理解が必要なものもあるので、事前に自治体や住民の方々、漁協などと協議を行うこともあります。

佐藤 麻衣

印象に残っている仕事

グループ会社に出向し、視点を変えてステップアップ

入社3年目のとき、「株式会社開発設計コンサルタント(現・株式会社J-POWER設計コンサルタント)」に出向したことは貴重な経験でした。「若手社員の技術力向上のために設計実務を経験させる」のが出向の狙い。この時は火力発電所のリプレース工事で新設する取水路の詳細設計を担当しました。設計を通して様々な勉強ができましたが、一方で構造計算ソフトで設備のモデルを作る段階からとても苦労したのを今でも覚えています。また、少し設計条件などが変わっただけでも、それをモデルに反映するのに細かな作業が発生しました。設計では単に知識を活用する大変さだけでなく、作業にかかる労力も大きいのだと痛感しました。「実際に手を動かす人の立場に立つ」という視点は、現在のダム洪水吐ゲート制御装置更新に向けた操作者へのヒアリングなどでも大いに役立っています。

私のパワーの源

世界が広がること

「関係者以外立入禁止」の柵の中にはどんな世界があるのか、気になりませんか? 私のパワーの源は「世界が広がること」。J-POWERに入社して柵の内側に入り、発電所にはどんな設備があるのか、誰のどんな仕事によって発電所が運用されているのかを知り、私の世界は格段に広がりました。過去に出向先で設計実務を経験した時や、現在の発電所保守業務の中では、熟練した人達から様々な知識を教えてもらい、経験に基づいたアドバイスなどをいただいています。いろいろな会社や職種の人と関わり、知らなかったことを知るたびに自分の世界が広がり、仕事を続ける原動力になっています。

佐藤 麻衣

オフタイムの過ごし方

家族3人で公園で遊んでリフレッシュ

休日は夫と3歳の娘と大きな公園に遊びに行き、水遊びしたり走り回ったりして過ごします。 船明ダムの横にも原っぱがあり、春は桜が咲き誇って多くの人が遊びに来ます。ただ、娘は保育園の遠足で船明ダムに行くことになっているので、「娘の楽しみを奪ってはいけない」と思い、連れて行くのは踏みとどまっています(笑)。

専攻がいきていること、入社するまで知らなかったいいところ

新たに学ぶことも多いので素直に聞き吸収する姿勢が大切

大学院で研究した「水理学」は水の流れに関する学問なので、水力発電所での仕事に直接役立っています。船明ダム下流の河床洗堀対策工事では、コンクリートブロックをどのように置けば河床を維持できるかを考えて対策工事を行いました。また、その後の定期的な河床のモニタリングなどでも大学の勉強は役に立っています。しかし、実際に働く中では大学で全く学んでいない知識が必要になることの方が多く、勉強と研鑽の日々です。若手の意見を聞いて仕事を任せつつ、しっかり見守りフォローや指導をしてくれる先輩や上司ばかりなので、J-POWERには挑戦できる土壌が根付いていると感じます。いろいろなことに興味を持って質問し、素直に吸収しながら自分なりの軸を持てる人と一緒に働きたいですね。

CAREER STEP

佐藤 麻衣
2013

土木建築部 土木技術室

火力発電所リプレース工事の概略・基本設計

2015

総務部付 株式会社開発設計コンサルタント出向

火力発電所リプレース工事の詳細設計

2016

水力発電部 中部支店 船明工事所 兼 水力発電部 中部支店 佐久間電力所

船明ダム下流洗掘対策工事の施工監理・モニタリング

2017

休職

出産休暇・育児休業取得

2019

復職 水力発電部 中部支店 佐久間電力所(静岡県 浜松市 浜北区駐在)

水力発電所の保守計画・予算管理

  • J-POWER 採用SNS
  • Instagram
ページトップ