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J-POWER’S STAFF MEMBER
齋藤 武志
原子力技術部 炉心・安全室
工学研究科 量子エネルギー工学専攻
2014年修了
原子力発電のリスクを見える化。
原子力発電の安全性の向上、特に停止中の原子炉の安全性について検討することが私の仕事です。原子炉は止まっていても燃料から熱が出ているため、冷やし続けなければ危険な状態に陥ってしまいます。そこで、その冷却装置が壊れるとしたらどんな原因があるのか、壊れたらどうするのか、どうすれば事態を収束させられるのかなど、いろいろなパターンを想定します。それぞれのパターンについて数値化することで原子力のリスクを見える化し、プラントの弱点や優先して改善すべきポイントを明らかにすることが主な業務です。原子力発電の安全性を高める重要な仕事なので、誇りを持って働いています。
さまざまなことにチャレンジできる。
J-POWERの従業員は2,700人ほどで、他の電力会社と比べると小規模な組織です。ということは当然、一人一人にいろいろな仕事をやらせてもらえるだろうと考えたのが、J-POWERを選んだ理由です。またJ-POWERは国内初となる全炉心にMOX燃料を装荷可能なABWRプラントという、先進的な原子力発電所の建設に取り組んでいます。原子力プラントの新規立ち上げはそうそうあることではありませんし、絶対に今、J-POWERでしかできない仕事があると思いました。また、他の電力会社が地域に密着しているのに対し、J-POWERには日本全国から人が集まり、また、業務や研修でいろいろな場所へ行けることにも魅力を感じました。
どこまでも安全性を追求していく立場。
私の所属する炉心・安全室は、大間原子力発電所で世界最高水準の安全性を実現するために必要な、安全に関する要求を定めていくことを使命として掲げています。そのために燃料・炉心管理や放射線管理、リスク評価など幅広い業務に対し、プロフェッショナルとして取り組んでいます。設備、運転などの他部署とも協働し、時には衝突しながら、一丸となって原子力発電所の安全性を高めていくことがミッションです。
出向先で原子力発電の運転員コンテストに参加。
中部電力株式会社に出向中、原子力発電の運転員の技能コンテストに参加したことがありました。所属していた部署がかなりこのコンテストに力を入れていて、空き時間を使ってみんなで練習に励みました。私もJ-POWERの社名を背負っているからには恥ずかしい成績は残せないと思い、練習も本番も全力で取り組みました。すると終了後、コンテストを総括されている方から「J-POWERの方はやる気が違いますね」と褒めていただいたり、メンバーと労ったりした瞬間が、とても印象に残っています。
入社以来、本当に人に恵まれ、仕事はもちろん、プライベートなことまで話せる先輩や同僚がたくさんできました。仕事終わりにみんなとご飯に行けると思っただけで業務に対するモチベーションが上がるので、私にとっては「人との交流」がパワーの源です。
食事を楽しんだ分、ジムに通って健康維持。
地方に勤務していたときは、休みになると観光地を巡ったり、その土地ならではの食を楽しんだりしていました。現場では地元の方が働いている場合もあるので、地元の人しか知らないようなグルメスポットに連れて行ってもらえるのも、地方で働く醍醐味の一つです。ただ、東京は美味しい食べ物がありすぎるので、健康をキープするためにもジムに通うようにしています。東京の本店では全社員が19時に退社する「カエルデー」という取り組みを定期的に行っていて、その日はジムへ行くよう心がけています。仕事のパフォーマンスを高めるには、やっぱり心身の健康が第一ですからね。
専門的な知識を蓄えているから理解が早い。
大学院では量子エネルギー工学専攻で、一般的な原子力に関する知識は学んでいました。そのためJ-POWERで原子力発電に携わるようになってからも、知識がまったくない人に比べると、原子炉の中で起こっている現象の理解が早いと思います。また会社から原子炉主任技術者と放射線取扱主任者の資格取得が奨励されているのですが、これらの試験では大学院で学んだことが試験科目の範囲に含まれているので、こうした面でも大学院で専門的に学んで良かったなと感じています。
火力発電部 磯子火力発電所 発電グループ
磯子火力発電所の運転業務
原子力技術部 炉心・安全室
大間原子力発電所に関する被ばく評価、気象データ管理業務
原子力業務部付 中部電力株式会社 出向
浜岡原子力発電所の運転業務・リスク評価業務
原子力技術部 炉心・安全室
大間原子力発電所のリスク評価業務